新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛や在宅勤務などで在宅時間が長くなったことで、感染予防の新生活様式が年末の大掃除にどのような影響があるのでしょうか? そこで、酸素系漂白剤「オキシクリーン」シリーズの販売を行う株式会社グラフィコが「大掃除に関する調査」を行いました。今回は、「家族内での大掃除の分担」や「昨年末の大掃除で夫婦ゲンカをしたか」などをお聞きし、夫婦の大掃除実態に踏み込んだ調査結果を発表いたします。

■約4割の家庭が “妻のワンオペ大掃除” になるおそれ?

女性の39.3%が「すべて・ほとんど自分でやっている」と、“ワンオペ大掃除”のリスクあり。一方男性は「分担し、自分が半分やっている」38.8%と、男女で大掃除分担量の感じ方に差が生じています。  2019年末に家庭で大掃除をし2020年末も大掃除をする予定の20~60代の既婚男女840人に、家庭での大掃除の分担についてお聞きしました。女性の回答で最も多いのは「すべて・ほとんど自分がやっている」39.3%となり、家庭内に大掃除の目的を共有して一緒に行う人がおらず、自分1人で行っている、いわば“ワンオペ大掃除”状態と感じている女性が4割近いことが明らかになりました。

男性の回答は「配偶者や家族と分担していて、半分くらい自分がやっている」38.8%が最多となり、夫と妻の大掃除の分担に関する感じ方の差が浮き彫りとなりました。

■【男女別】配偶者に言われたらやる気がなくなる&やる気が出る言葉TOP3

男性のプライドが傷つく否定ワードはNG!妻は夫の自主性のない言葉でやる気が削がれる…

大掃除の際に、配偶者に言われたらやる気がなくなる言葉をお聞きしました。

男性のTOP3は
1位「邪魔だからどいて」27.9%
2位「そのやり方じゃダメだよ」25.2%
3位「まだ終わってないの?」24.5%

女性の TOP3は
1位「普段からやっておけばよかったのに」35.0%
2位「まだ終わってないの?」24.8%
3位「どうせまた汚れるよ」23.1%

となりました。男性は大掃除している時に自分の掃除の仕方を妻に否定されるとやる気がなくなり、女性は「日頃から(妻が)掃除していれば(夫が)やらなくて済んだのに」ととれる自主性のない発言に、大掃除のやる気が削がれるようです。

 また、夫は「頼りになる」「さすが」でやる気になり、妻は「任せて」「手伝うよ」と夫が参加してくれる気持ちが嬉しいようです。大掃除が終わったら一緒に「美味しいもの食べる」楽しみも準備すると良いでしょう。大掃除は配偶者や家族と一緒に行う年末イベント。新しい年を気持ちよく迎えるために、仲良く大掃除を終えたいものですね。

男性、女性、それぞれに配偶者に言われたらやる気になる言葉をお聞きしました。TOP2は男女ともに「ありがとう」、「キレイになったね」という結果に。一緒に取り組むからこそ、お互いに「ありがとう」の感謝を忘れず、「キレイになったね」と共有したいですね。

性別では、男性は3位「頼りになるね」18.8%、4位「さすがだね」17.6%となりました。妻から夫へは、賞賛の言葉をかけるとやる気になってくれるかもしれません。女性は3位「掃除が終わったら美味しいもの食べようか」27.6%となりました。

大掃除で疲れた後ですから、妻がうれしいのは「自分が作らない、美味しいもの」であることは間違いないでしょう。また女性の回答では「ここは任せて!」24.0%、5位「ここは手伝うよ」23.3%と、妻のやる気が表れる言葉も上位となりました。

■家事研究家・片づけ講師の香村薫さんの「大掃除が楽しくなる!家事シェア」3大アドバイス

今年「大掃除」を予定されているご家庭は97.2%だそうです。でもその中で4割近くが妻の“ワンオペ大掃除”のおそれあり、とのこと。奥さんたちのイライラが聞こえてきそうですね。では夫婦そろって取り組めば大掃除がうまくいくのか?というと、一概にそうとも言えません。アンケートの結果を見ると、昨年大掃除で夫婦ゲンカをしたというカップルは2割近く。お互いの掃除の仕方や手際が気になって、口を出したらケンカになった!というケースが多いようです。

本来、大掃除とは一年の間につもり積もった煤を払い、お正月の神様をお迎えするというもの。清々しい新年を迎えるためにも、家族みんなで大掃除に「楽しく」取り組みたいですね。

そこで、今回は家事研究家・片づけ講師 株式会社ミニマライフ代表取締役である香村薫さんに、夫婦仲良く大掃除を乗り切るための家事シェアポイントをご紹介します。

香村 薫さん
モノを減らして時間を生み出す、ロジカルなお片づけの専門家。全国での講演活動や書籍執筆、個人宅でのお片づけサポートを実施中。著書に「トヨタ式おうち片づけ」他3冊。テレビなどメディア出演多数。夫と3人の子どもと5人で愛知県に暮らす。

1.12月は家族の大掃除月間、魔法の言葉「家の中で気になるところない?」で相談を持ちかける

大掃除と言えば普段目につかない細かい汚れまですべて取り除くというイメージがありますね。家中を丁寧に掃除しなきゃいけないから大変…。でも本当に家族みんながその汚れを気にしているのでしょうか?

ここで、大掃除のポイントが絞れる&家族がやる気を出してくれる魔法の言葉を伝授します!

家族に「家の中で気になるところない?」と問いかけてみてください。すると、「え、そこ?」というような、意外な回答が返ってきますよ。

大掃除しなきゃと思っていた箇所でも、家族が気にならないところは、ムリして頑張らなくていいんです!

我が家は毎年12月になるとリビングの上に大掃除リストを用意。家族それぞれが気になっていることを書き込みます。あとは「誰が」「いつ」を決めて分担し取り組むルールです。「録画リストの見直し」を挙げたのは長男。他の家族は気が付かなかったデジタルメディア内の整理を「気になる!」と提案し、自ら掃除を担当してくれました。

2.「好きにしていいよ」で大掃除グッズを選んでもらう

大掃除の項目が決まったら、次は掃除グッズ選びです。

自分が担当になった場所に関して、使う掃除グッズを家族に任せてみませんか?予算だけ決めておき「あとは好きにしていいよ」と声がけすることで、各自の自主性が育まれます。新しい掃除グッズを購入するなら保管や管理方法も調査し、最後まで責任を持って取り組んでもらえると嬉しいですね。

3.「5分で終了していいよ!」「雑巾が真っ黒になるまでね!」と、終了タイミングを具体的に提示

大掃除を家事シェアする際、夫婦のイラっとするポイントがそれぞれあります。

・妻側:終わったあとに「これでいい?」と聞いてこられるとイライラする
・夫側:頼まれた場所の掃除に関して、終わりのタイミングがわからない

これは依頼する側がゴールを明確に伝えてあげることで解決します。一番わかりやすいのは「掃除にかける時間」で区切ることです。「窓1枚あたり5分で終わっていいよ」といった具合です。もう一つは色で「見える化」すること。「雑巾が真っ黒になるまでね」と伝えるとわかりやすいですね。

大掃除の家事シェアポイントは「見える化」すること。また、キレイになったのが「見える化」できると、家族のやる気アップにつながりますよ。ぜひ、パッと見て効果がわかる掃除グッズを選んで、取り組んでみてくださいね。

***

いかがでしたか? 男女間で、分担量の認識の差や、やる気の出る言葉の違いがあることがわかりましたね。今年の大掃除は、夫婦で協力して、やる気の出る言葉を掛け合いながら、家中ピカピカにしてみてはいかがでしょうか。

  • 調査概要
    1. 調査の方法:インターネット調査
    2. 調査の対象:全国の20歳~69歳の既婚男女で、結婚年数1年以上、配偶者と同居しており、2019年末・2020年末の2年連続で自宅の大掃除をする予定である方
    3. 有効回答数:840サンプル(20代のみ男女各20人、30~60代は各性年代100人ずつの均等割付)
    4. 調査実施日:2020年11月20日(金)~2020年11月23日(月)

 

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