逸品

エアコンと一緒に使って熱中症対策！効率的に部屋を冷やす「高性能扇風機」３選

逸品

2018/8/6

文／安藤政弘

記録的猛暑によって、連日寝苦しい夜が続いています。熱中症対策として１日中エアコンをつけている家庭も多いと思いますが、今年のように気温が高いと、エアコンの設定温度も下がるので、気になるのはやはり電気代。効率よく部屋を冷やし、電気代も節約できる方法としてオススメしたいのが、エアコンと扇風機の併用です。

設定温度を２、３度下げたのに、冷房が効かないと感じたことはないでしょうか。これは、冷たい風は下に、温かい風は上に集まるという気流の性質が原因です。エアコンの風の温度を下げても、冷えるのは足元ばかりで、上半身の火照りはなかなか解消されません。結果として低い温度でエアコンを稼働させ続けるため、大量の電気を消費することになります。

そんな時は扇風機をエアコンの送風口に向けると、冷たい風が一旦天井方向に流れてから、部屋全体へ循環するので、部屋の温度ムラが改善され、温度を下げなくても、エアコンの心地よさを実感することができます。扇風機の電気代はエアコンの10分の１程度ですから、エアコンの設定温度をふだんより下げて使用することを考えれば、扇風機と併用した方が経済的です。

エコライフの盛り上がりを受け、扇風機の需要が高まったことから、最近では進化したさまざまなタイプの製品がお店に並んでいます。今回は実力派でありながら独自の個性をもつ３機種をご紹介します。自分の使用スタイルに合ったものを選んでください。

365日心地よい風がやさしく体を包む

デロンギ『デロンギ空気清浄機能付きファン』(HFX85W14C)

オープン価格（実勢価格６万円前後）

最初に紹介するのは、オイルヒーターやキッチン家電で有名なデロンギから、日本で先行発売された、心地よい風が体全体をやさしく包み込む「3Dコンフォート・エアテクノロジー」を採用する『デロンギ空気清浄機能付きファン』です。「コアンダ効果」を応用することで、風のもつ渦やうねりをなくし、面で移動する均一でやさしい、なめらかな空気の流れを生み出します。温風・涼風の2つの機能を備え、アレルギーの原因となる花粉やPM2.5の有害物質を99%取り除く、空気清浄機能も付いています。夏はエアコンで室温を下げながらサーキュレーターとして、冬はエアコンや床暖房の補助に用いるなど、１年中、快適に使うことができます。

本体上部から吸い込んだ空気をフィルターで清浄し、左右の送風口から送り出します。

設定や操作はリモコンで行います。温度や風量情報は本体のディスプレイに表示されます。

サイズ：幅270×高さ850×奥行き270mm
風量切替：涼風10段階、温風６段階
消費電力（最大）:涼風最大35W、温風1400W
空気清浄能力：９畳（30分）

やわらかい風が遠くまで届く

ドウシシャ『カモメファン Fシリーズ』（FKLT-232D/TLKF-1232D）

2万4880 円

続いては、シリーズ全体で45万台を売り上げたベストセラー扇風機『カモメファン』です。船舶用プロペラメーカー「ナカシマプロペラ」の技術を使った、カモメの羽をヒントにつくられた羽根が、やわらかい風を遠くまで届けてくれます。新製品の「FKLT-232D」はフレキシブルアームを採用。扇風機の頭が上下・左右に動くだけではなく、支柱の角度や高さも調節できます。お昼寝や就寝時に、上から風を送ることもできます。