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写真家・長濱治が撮影したアナログレコードのような味わいを持つ ブルーズの本「Cotton Fields」

42000カットから厳選した写真と、ピーター・バラカンのテキストとプレイリストの「大人の絵本」

最近、アナログ・レコードの持つ深い味わいが、再評価されている。アナログにはデジタルの便利さはないけれど、独特の豊かさと柔らかいニュアンスは、年配の世代だけでなく、デジタル世代の若い人たちにもファンを増やしつつある。

2月22日に発売になった「Cotton Fields」は、紙の本でありながら、アナログとデジタルのハイブリッド化を実現したビジュアル・サウンドブックである。長濱治氏のフィルム写真に、ピーター・バラカン氏がテキストを書き下ろし、テキストに登場するミュージシャンたちの名曲67曲をSpotifyで聴けるバーコードが付いている。

「Cotton Fields」のテーマは、「ブルーズ」。ブルーズは、いうまでもなく、ロックやソウルやジャズやR&Bの源流となっている音楽のジャンルで、1920年代にアメリカ南部の綿花地帯(Cotton Fields)で誕生した。長濱氏は、80年代後半、ブルーズの源流を求めて、4年間に8回ほどプライベートで、あてもなくブルーズマンを訪ねる旅に出て、撮影したフィルムは42000カット。その写真には、今は亡き伝説のブルーズマンたちが70余名、息づいている。

発端は、長濱氏から、「そろそろキャビネットを整理して不要な写真は廃棄する」という話を聞いた40年来の付き合いの編集者が、「この素晴らしい写真を現代に蘇らせられないか?」と、仲間の編集者とデザイナーに声をかけて、出版の実現に向けた「Dear Film Project」というユニットを結成。その趣旨に賛同したピーター氏の協力を得て、「トランスワールドジャパン」から、本書が刊行された。

「Cotton Fields」のページを開くと、いつの時代かも定かでないアメリカ南部の風景や、ブルーズマンが「ショットガン・ハウス」のテラスに佇むカットが、傷だらけの、フィルム写真らしいニュアンスで収められている。(ショットガン・ハウスは、ショットガンで撃たれたらバラバラになってしてしまうような家のこと)

このハウスの主は、ホワイトハウスの晩餐会でブルーズを演奏したという伝説のブルーズマン。この本には、80年代とは思えない「ブルーズの原風景」が宿っている。

4歳ごろから疎開先である愛知県の小牧あたりでラジオから流れるFEN(米軍の極東放送)のブルーズを聴いて育ったという長濱氏。4年にわたって、ブルーズマン一人一人を訪ね歩き、コーンウイスキー1本と20ドルを手渡して撮影したという写真は圧巻だ。50歳を目前にして、「今、撮りたいものを撮らなければ」と私費を投じて旅した長濱氏の熱意が、ブルーズの故郷の風景やブルーズマンたちの写真から伝わってくる。

その長濱氏のオリジナルのフィルムの「フィルム・トランスレーション」(フィルムをデジタルデータに翻訳すること)は、長濱氏のかつての弟子でもある写真家、タカハシアキラ氏。フィルムに傷や汚れをデジタル処理し、いつの時代かわからない、味わいのある写真が仕上がった。

一方、ピーター・バラカン氏は、ロンドンの高校生時代からブルーズにのめり込み、フェバリット・アーティストとして、マディー・ウォータース(アメリカのブルーズマン)を挙げるほどのブルーズ・マニア。アメリカのルーツ・ミュージックの専門家が、これまた熱いテキストを書き下ろして、さらに付記したのは、ブルーズギターの元祖、ロバート・ジョンソンから、エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリクス、さらに、現代の3大ギタリストに数えられるデレク・トラックスまでも網羅したブルーズの名曲のプレイリスト。ブルーズファンだけでなく、ジャズやロック、R&Bの愛好家をも唸らせる、アメリカの現代音楽の源流に遡っていけるアーカイブになっている。

「CottonFields」は、まるでアナログ・レコードのような味わいがある1冊だ。しかし、実際には、単なるフィルム写真の「Recycle(リサイクル」ではなく、さまざまなデジタル技術によって新たに「Upcycle(再創造)された全く新しいコンテンツ。ブルーズ好きの大人たちの自由なセッションで出来上がったような、ハイブリッドな「大人の絵本」なのである。

 

著者プロフィール

長濱治氏

1941年名古屋市生まれ。多摩美術大学彫刻科卒業。写真家・立木義浩氏のアシスタントを経て、1966年よりフリーランスの写真家として活動。1960年代末から、主に海外のロックフェスティバルやカウンター・カルチャー周辺を撮影。他にファッション、広告、ポートレイトなどの分野でも活躍。

ピーター・バラカン氏

1951年ロンドン生まれ。ロンドン大学日本語学科卒業。1974年、音楽出版社で著作権関係の仕事に就くため来日。1980年より執筆活動、ラジオ番組へ出演。現在は、フリーランスのブロードキャスターとして活躍中。2014年から毎年、音楽フェスティヴァル「Live Magic」を監修。

【本書の仕様】

書 名: Cotton fields(コットン・フィールズ) 

定 価: 4,500円(税込4,950円) 

判 型: B4版変形 2色刷り 80P 

発行:トランスワールドジャパン株式会社

全国書店で発売中。またはこちらから購入可能です。

テキスト/ Dear Film Project

 

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