《ボーイング777》
現在の日本航空のフラッグシップといえるのはボーイング777、トリプルセブンである。エンジンの信頼性が向上したことから洋上長距離航路での双発機就航が可能となり、400席クラスの長距離双発機として開発されたのがこの777だ。のちに日本航空に吸収されるJASが1997年に導入した機体が、日本航空では最初の機体。現在まで40機が就航している。
第2世代のワイドボディ機で胴体直径は6.2mと拡大、あの747の引退後は日本最大の旅客機として君臨している。とはいえ777も初就航から20年を経て引退する機体も出始めている。
【ボーイング777−200】
全長:63.7m
全幅:60.9m
高さ:18.44m
胴体幅:6.19m
座席数:312席( 2クラスの場合)
最大離陸重量:297t
航続距離:14316km
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以上、日本航空の歴代の主力ジェット旅客機をまとめてふり返ってみた。懐かしい機体もあったことだろう。新たな主役「A350」の活躍に注目していきたい。
文・写真/杉﨑行恭
乗り物ジャンルのフォトライターとして時刻表や旅行雑誌を中心に活動。『百駅停車』(新潮社)『絶滅危惧駅舎』(二見書房)『異形のステーション』(交通新聞社)など駅関連の著作多数。