《マグダネル・ダグラスDC− 10》
そんな1970年代には、300席クラスのワイドボディ機(客席の通路が2本ある)が次々に登場した。1976年11月、日本航空に登場したマグダネル・ダグラスDC—10は、主翼の下と垂直尾翼にエンジンを備えた3発機で、胴体直径が6mと余裕あるキャビンが特徴だった。
飛行機ファンにとっては、国際線用で主脚が胴体下に追加された4本足と、国内線用の3本足の違いを見分けるのが楽しかった。
日本航空ではDC−10を20機、胴体をストレッチしたMD−11を10機導入。このMD−11は2003年7月まで在籍していた。ちなみにDC−10のライバルだったワイドボディ3発エンジン機がロッキードL−1011トライスターで、あの「ロッキード事件」はこの機種の導入にまつわる事件だった。こちらは全日空に採用され、1995年11月に引退するまで使用された。
【マグダネル・ダグラスDC-10-40】
全長:55.5m
全幅:50.41m
高さ:17.7m
胴体幅:6.02m
座席数:295席( 1クラスの場合)
最大離陸重量:251t
航続距離:6485km