新着記事

川中島にある信玄と謙信像。川中島合戦はお互いにとって不毛な戦いだった。

大河ドラマ『麒麟がくる』満喫リポート|【戦国史のおさらい(1)】「桶狭間合戦」のきっかけを作った 武田×今川×北条の「三国軍事同盟」

乾燥シーズンに増える手指のお悩み…「あかぎれ」「さかむけ」「切りキズ」に悩む人が多い都道府県はどこ?

既婚女性 4,700名に聞いた「あかぎれ」「さかむけ」「切りキズ」に悩む人が多い都道府県はどこ?

【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。妻に離婚を切り出した~その2~

【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。退職した翌日、妻に離婚を切り出した~その2~

【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。妻に離婚を切り出した~その1~

【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。退職した翌日、妻に離婚を切り出した~その1~

塾に通う小学生・中学生の子どもをもつ保護者に聞いた「塾への満足度調査」

塾に通う小学生・中学生の保護者に聞いた「退塾の原因」

リードが外れた!いざという時のために今しておくこと

ペットのリードが外れた!いざという時のために今しておくこと

特製おせち三段重

「サライ・オリジナル 特製おせち」試食会で大好評!|お酒とともに味わう大人の味覚が満載 ご注文受付中

【インタビュー】保科正(家具会社顧問、デザイナー・77歳)「一日一日を思いっ切り生きてきたのでいつ最期を迎えても悔いはありません」

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【後編】

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【後編】

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【前編】

親の終の棲家をどう選ぶ?|認知症になった母――遠距離介護がはじまった【前編】

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 『漆椀 ちょもらんま』(中)に、ごはんが盛られた様子(写真左)。『漆椀 ちょもらんま』(小)では、「讃岐オリーブ牛」と松茸の料理(写真右)が饗された。後方の小皿は、ガラス工芸家・藤田喬平さんの「手吹ヴェニス小皿」。写真提供/日本博事務局
  2. MAZDA CX-30は愛されるためにデザインされたとも言える。
  3. 鴨鍋

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

趣味・教養

寅さんもさくらも若い!映画『男はつらいよ』シリーズ第1作の醍醐味【面白すぎる日本映画 第11回】


文・絵/牧野良幸

『男はつらいよ』は、1969年の作品。ご存じ“寅さんシリーズ”の第1作である。おなじみのテーマソングにのって寅さんが江戸川土手を歩いてくる。16歳の時に飛び出して以来、20年振りに寅さんが柴又に帰ってくる設定だ。

この時の寅さんの格好が、あの腹巻きスタイルではなく、ジャケットにネクタイなのが新鮮である。なにより渥美清自身が若い。まだ寅さんというより、コメディアン渥美清の感が強い。

渥美清だけでなく倍賞千恵子も若い。僕が小学生の頃に眩しかった60年代のお姉さんそのもの。キュートでかわいい。倍賞千恵子もまだ“さくら”というより、女優・倍賞千恵子である。

そのさくらのお見合いに寅さんが付き添うシーンが、おそらく“寅さんシリーズ”として最初のギャグ・シーンだろう。これがメチャクチャ面白い。この時点ではまだ、子どもからお年寄りまで楽しむ国民的シリーズになるとは夢にも思っていないから、寅さんは遠慮なしの毒舌である。キレのいい下ネタギャグを連発。喜劇映画として真っ向勝負のシーンだ。当時の映画館は笑いの渦になったことと思う。

しかし話が進むにつれ喜劇映画から、ゆっくりとグラデーションをもって“寅さん映画”へと変わってゆく。寅さんの格好はいつのまにかおなじみのテキ屋スタイルになっているし、マドンナも登場する。御前様の娘、冬子(光本幸子)だ。

冬子に愛情を寄せた寅さんが失恋するところも“寅さん映画”そのまま。それにしてもこの失恋は、のちの数多い失恋以上にキツく思えるなあ。まだ“お約束”ではなく、本気の失恋。寅さんの悲痛な悲しみが観客にも伝わる。

寅の失恋を「バカだねえ」と嘆くとらやの人たちも、のちのシリーズそのままのパターンなのだが、これも1回目なので、まるで寅さんをいたわっていないところがかえって喜劇的である。そのなかで、ひとりさくらだけが兄に同情を寄せる。

恋に破れて柴又を去る寅さん。江戸川土手で「おにいちゃ〜ん」と叫ぶ倍賞千恵子は、まぎれもなく寅さんの妹さくらである。

コメディアン渥美清が“寅さん”となり、カワイイ女優倍賞千恵子が“さくら”になるのが、この『男はつらいよ』なのだ。

ちょうど東京の神保町シアターで「女優・倍賞千恵子」特集がおこなわれている。その上映プログラムに『男はつらいよ』も入っている。ふたりの若い姿を、もういちどスクリーンで観てはいかがだろうか。

『男はつらいよ』
■製作年:1969年
■製作・配給:松竹
■カラー/91分
■キャスト/渥美清、倍賞千恵子、三崎千恵子、森川信、前田吟、佐藤蛾次郎、笠智衆、光本幸子、笠智衆、志村喬ほか
■スタッフ/監督: 山田洋次、脚本: 山田洋次、森崎東 音楽: 山本直純

【特集 女優・倍賞千恵子】
■期間:9月2日(土)~29日(金)
■上映館:神保町シアター
■住所:東京都千代田区神田神保町1-23
■電話:03-5281-5132
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/cbaisho.html
※「男はつらいよ」の上映は9月23日(祝・土)~9月29日(金)です。上映時間については、上記サイトをご確認ください。

文・絵/牧野良幸
1958年 愛知県岡崎市生まれ。イラストレーター、版画家。音楽や映画のイラストエッセイも手がける。著書に『僕の音盤青春記』『オーディオ小僧のいい音おかわり』(音楽出版社)などがある。ホームページ http://mackie.jp

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 映画のロケーションガイドブック 映画「第3の男」の舞台ウィーンでミステリーを追う(オーストリア)…
  2. 憧れの女性象として活躍した女優、八千草薫|『男はつらいよ 寅次郎夢枕』【面白すぎる日本映画 第36回】 憧れの女性像として活躍した女優、八千草薫|『男はつらいよ 寅次郎…
  3. 『戦国自衛隊』 来年の大河ドラマの前に見ておきたい|時代を超えて野心に燃えた男た…
  4. ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー 「アメリカン・ニューシネマの洗礼を受けた」映画|『ダーティ・メリ…
  5. “男の憧れ俳優”松田優作主演! 男の血が騒ぐ映画|『蘇る金狼』【面白すぎる日本映画 第33回】 “男の憧れ俳優”松田優作主演! 男の血が騒ぐ映画|『蘇る金狼』【…
PAGE TOP