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松浦武四郎~「北海道」の名づけ親【にっぽん歴史夜話19】

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前列中央から時計回りに、ご飯、野蕗のきゃらぶき、煎り豆腐(人参)、鶏そぼろ、漬物(胡瓜と人参の糠漬け・壬生菜・刻み沢庵)、焼き海苔、ごんげん蒸し、大根おろし(葱・鰹節・胡麻)、納豆(葱)、絹さやの浸し(鰹節)、味噌汁(豆腐・若布・葱)、中央右は焼き鮭、左は蒲鉾と山葵漬け。今朝は小鉢に盛っているが、常備菜のきゃらぶきや煎り豆腐、鶏そぼろ、加えてごんげん蒸しなどは大皿で登場し、取り分けていただくことが多い。絹さやは昨夜の残りを浸しに。蒲鉾は、山葵漬け(静岡『野桜本店』の激辛口)をつけて食す。焼き海苔は東京・品川の『みの屋海苔店』のものを愛食。焼き海苔とごんげん蒸しの器の模様は、定紋である揚羽蝶。

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「出来るだけの余命のあらん限りを最善に利用したい」(夏目漱石)【漱石と明治人のことば79】

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今年2017年は明治の文豪・夏目漱石の生誕150 年。漱石やその周辺、近代日本の出発点となる明治という時代を呼吸した人びとのことばを、一日一語、紹介していきます。

【今日のことば】
「天が自分にまた一年の寿命を借してくれた事は、平常から時間の欠乏を感じている自分にとっては、どの位の幸福になるか分らない。自分は出来るだけの余命のあらん限りを最善に利用したいと心掛けている」
--夏目漱石

夏目漱石が晩年の随筆『点頭録』の中に書いたことばである。この前には、こうも綴っている。

「多病な身体がまた一年生き延びるにつれて、自分のなすべき事はそれだけ量に於て増すのみならず、質に於ても幾分か改良されないとも限らない」

時に大正5年(1916)1月。当時の数え年で勘定すれば、漱石は50歳の新春を迎えている。

胃に持病があって何度も倒れている漱石は、遠からぬ自分の死というものを見据えている。一休禅師の詠んだ「門松は冥土の道の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という狂歌も、しみじみと受け取っていただろう。

その上で、生きている限りは、努力して自分にできる何かをしていこうと語っているのである。しかも、質・量ともにさらに改善していきたいと志向しつづけてもいる。

漱石はこの年の師走に没した。まる50年には少し欠ける生涯だった。現代の日本人の平均寿命は80歳を超える。

自分自身も含め、ひとりひとりが漱石のこういう心組みを幾分かずつでも受け継いでいけたなら、超高齢化社会に入りつつあるわが国の未来も、案外、明るく開けていくような気がしてくる。

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』(小学館文庫)『漱石「こころ」の言葉』(文春新書)『文士の逸品』(文藝春秋)『ウイスキー粋人列伝』(文春新書)『夏目漱石 100の言葉』(監修/宝島社)などがある。2016年には、『サライ.jp』で夏目漱石の日々の事跡を描く「日めくり漱石」を年間連載した。

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