写真・文/矢崎海里

夏の定番麺料理と言えば、冷やし中華やそうめんですが、冷たい食べ物ばかり食べていると体を冷やしすぎたり、必要な栄養素が不足したりする原因になります。
とはいえ、暑さで食欲がないときは麺料理が食べやすいですよね。
今回は暑い日にも食べやすい、スタミナ満点の麺料理をご紹介します。
炎天下にいるだけで蓄積する疲労、しっかり回復して夏を乗り切りましょう。
家にある調味料で作る 台湾まぜそば

【材料】(2人分)
豚ひき肉 150g
にんにく(みじん切り) 1かけ
赤唐辛子(輪切り) 1本分
豆板醤 大さじ1/2
オイスターソース 小さじ2
酒 大さじ1/2
ごま油 小さじ1
★水 大さじ3
★めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ2
★鶏ガラスープの素 大さじ1/2
★砂糖 小さじ1/2
★胡椒 少々
片栗粉 小さじ1/2
にら 1/3束
長ねぎ 1/3本
中華麺 2玉
【作り方】
1.にらはみじん切りに、長ねぎは小口切りにする。
2.フライパンにごま油、にんにくを入れて火をつける。香りが立ったら豚ひき肉、赤唐辛子、豆板醤を入れて炒める。
3.ひき肉に火が通ったらオイスターソース、酒を加え、水分がなくなるまで炒めたら火を止める。

4.耐熱容器に★の材料を入れ、600Wの電子レンジで30秒加熱する。一度取り出し、片栗粉を加えてよく混ぜ、20秒加熱する。とろみがつくまで10秒ずつ同様に加熱してたれを作る。

5.中華麵を規定分数茹で、湯切りをして、4のたれを絡める。3のひき肉と1のにら、ねぎをトッピングして完成。
台湾まぜそばとは、名古屋のご当地グルメです。
ピリ辛の濃い目に味付けしたひき肉をのせた、スタミナ満点のめん料理です。
家にある調味料で作れて、たれは電子レンジで調理できるのがポイントです。
チルドタイプの台湾まぜそばは、麺とたれだけで1食200円ほどしますが、今回は具材も合わせて約250円で作れるので節約にもなります。
たれは辛みがないので、具材を調節すればお子さんでも食べられますよ。
豚肉に含まれるビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるはたらきをしてくれます。
疲労回復にも効果があり、にらやにんにく、ねぎ類に含まれる成分、アリシンと組み合わせることで吸収率がアップします。
今回はにら、長ねぎ、にんにくをたっぷり使用して豚ひき肉と組み合わせました。
エネルギー:502kcal
食塩相当量:3.5g
豚バラ肉つけそうめん

【材料】(2人分)
豚バラうすぎり肉 6枚
長ねぎ 1/2本
★熱湯 400ml
★めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ6
ごま油 大さじ1
青ねぎ(小口切り) 適量
白いりごま 適量
そうめん 200g
【作り方】
1.長ねぎは5mm幅の斜め切りにする。
2.豚バラ肉は3cm幅に切り、耐熱容器に入れる。豚肉が浸かる程度の熱湯(分量外)を入れ、豚肉をほぐしながら1分ほど置く。

3.熱湯を捨て、水で軽く流してあくを取り除く。
4.3に1の長ねぎ、★の調味料を入れる。ふんわりラップをして600Wの電子レンジで4分加熱する。

5.そうめんを規定分数茹で、冷水にとり冷ます。
6.4のつけ汁にごま油を回しかけ、青ねぎと白いりごまを散らす。水気を切ったそうめんを添えて完成。
暑い日にも食べられる、めんは冷たく、汁は温かいつけ汁レシピです。
今回はそうめんをご紹介しましたが、うどん、そばでもよく合います。
つけ汁は電子レンジで調理できるので、コンロが一口しかなく、麺を茹でるのとつゆを作るのを同時にできないご家庭でも調理しやすいのがポイントです。
流水でほぐすだけで食べられるタイプの麺を使えば、火を使わずに作れますよ。
先ほどの台湾まぜそば同様、豚肉と長ねぎを組み合わせたスタミナメニューです。
つけ汁におろしにんにくを溶いたり、にらをプラスしたりすれば、さらにアリシンの効果をアップできます。
エネルギー:649kcal
食塩相当量:5.9g
* * *
今回ご紹介したレシピは、麺や汁が温かいので暑い日でも食べやすく、体の冷やしすぎも防ぎます。
具材や麺の種類を変えて、飽きずに楽しんでくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
