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考古学の父シュリーマンが挑んだ巨人の城!謎の「ティリンス遺跡」発掘記録の全貌が初公開

「考古学の父」シュリーマンの足跡を辿る展覧会が、名古屋市博物館で開催されています。(~2017年1月29日まで)

ギリシア神話の「トロイの木馬」伝説の舞台となった、トロイ遺跡の発掘で知られるドイツ人考古学者、ハインリヒ・シュリーマン(1822-1890)。彼は晩年に、巨人が築いたと伝わるティリンス城の発掘に挑戦し、極めて精巧な遺構図や出土品の図面を残しています。

「ティリンス遺跡城壁」撮影:巽善信

「ティリンス遺跡城壁」撮影:巽善信

シュリーマンが手がけた発掘事業では、その成果を克明に記録し社会に報告する、という現代に通じる考古学のあり方を開拓しました。

『ティリンス』図版原画〔天理参考館蔵〕

『ティリンス』図版原画〔天理参考館蔵〕

本展は天理大学創立90周年を記念した特別展で、天理参考館の所蔵品を中心に、シュリーマンの業績と彼が生きた19世紀の古代学の世界を紹介します。

「把手付杯」〔天理参考館蔵〕

「把手付杯」〔天理参考館蔵〕

本展の見どころを、名古屋市博物館学芸課・学芸員の鈴木雅さんにうかがいました。

「本展では、シュリーマンが最後に刊行した発掘報告書『ティリンス』の図版原画を初公開します。世界遺産にも登録されているティリンスは、トロイと争ったミケーネ文明の代表的な遺跡で、巨人が築いたとされる重厚な城壁が特徴です。

このティリンス遺跡原画をはじめとして、古代ギリシア・エジプトの発掘品も展示し、シュリーマンがなぜ「考古学の父」と言われるのかを解説します。

ナポレオンの『エジプト誌』やシーボルトの『日本』など、19世紀の重要な調査報告書の初版本を展示し、当時の学問的状況や時代背景、古代文明に魅せられたシュリーマンの人物像にも迫ります」

シュリーマンの生涯や学問にまつわるミニゲーム・体験コーナーなど楽しく学べる空間もあります。ご家族で足をお運びください。

【特別展 ギリシア考古学の父シュリーマン 初公開!ティリンス遺跡原画の全貌】
■会期/2016年12月17日(土)~2017年1月29日(日)
■会場/名古屋市博物館
■住所/名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
■電話番号/052・853・2655
■料金/一般800(600)円 大高生600(400)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下無料、身体障がい者及び難病患者の方は手帳または受給者証の提示で本人と介護者2名まで半額
■開館時間/9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
■休館日/月曜日(ただし1月9日は開館)、第4火曜日(ただし12月27日は開館)、年末年始(12月29日~1月1日~3日)、1月9日(火)
■アクセス/地下鉄桜通線桜山駅より徒歩約5分

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

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