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原因は意外なところに!愛猫がトイレじゃないところで粗相してしまう理由【猫のふしぎ第26回】

大切な家族である愛猫さんの困った行動について、悩んでいる飼い主さんは意外と多いはず。でも、猫たちも何かしらの理由があってそうした行動をとっているのではないでしょうか。

今回は、トイレではない場所で用を足してしまう猫さんを例に、猫のトイレに関する問題行動について、日本獣医生命科学大学講師でねこ医学会の学術理事を務める獣医師の入交眞巳先生に伺いました。

■どうしてうちの猫は私の布団で粗相をするの?

東京都に住むIさんは、2匹の猫の飼い主さんです。2匹とも元野良猫。男の子の「かつもと」は、ひとりで河原をうろうろしていたところを商店街の金物屋さんに保護され、近所に住むIさん家族が引き取りました。現在、9歳です。

もう一匹のミミはボランティアの人に保護され、かつもとの妹にとIさんが家族に迎えた女の子で、7歳です。

I家の長男、かつもと。充分かわいがられているのに、粗相で飼い主さんを悩ませています。

I家の長男、かつもと。充分かわいがられているのに、粗相で飼い主さんを悩ませています。

かつもととミミは仲良しですが、最近のIさんの悩みは、お兄ちゃんであるかつもとが、なぜか決まってIさんの布団でのみ粗相をし、他の家族の布団ではしないこと。粗相といっても、おしっこどころかうんちまでしてしまうそうです。

「嫌われているんでしょうか……。どうしたら改善できるのでしょうか」

布団が台無しになって洗濯が大変というのもありますが、それ以上に、自分だけが嫌がらせをされているようで、愛猫かつもとに嫌われているのではないかと心配になってしまうのだそうです。

■トイレ環境を見直すべし

動物行動学の専門医である入交眞巳先生に、どうしてかつもとがこのような行動をとるのか、解決策はあるのか聞いてみました。

「猫さんの粗相は、トイレが嫌い、マーキングやアピール目的、たまったストレスを解消するため、病気など、様々な要因が考えられます。他の猫との付き合い方がわからなくて粗相してしまう子もいるかもしれません」

かつもとはというと、Iさんにおしっこの量などについて聞いてみると、毎回しっかりとした量でしゃがんで布団で排泄しているようですので、マーキングの可能性は排除できそうだと入交先生。

「粗相の問題では、まずは動物病院で尿検査などを受け、病気がないか確認をして下さい。膀胱炎や腎臓の病気などでお漏らしをしてしまうのか、調べる必要があります

診察の結果、全く問題がないということであれば、次にかつもとのトイレ環境を見直してみて下さい」

猫は一般的に大きなトイレが好きだと入交先生はいいます。

「トイレの大きさは、少なくとも体の1.5倍は欲しいところ。猫はトイレの中で砂かきをしますが、その際、体の向きを変えたりして排泄物に入念に砂をかけます。体の向きを自由に変えられるくらいの広さが必要です」

できればカバーもない方がいいようです。トイレが小さいようであれば、まずはトイレを大きくしてみて下さい。

また、広いトイレであればカバーで覆われていても大丈夫ですが、トイレの面積が狭い上にカバーがついていると臭いも籠りやすく、トイレをする気になれません。カバーを外してみるのも手だそうです。

砂は安定感があって、猫の小さな手でもかきやすい細かい砂の方が好きな猫が多いようです。猫も好みは様々なので、大粒タイプを使い慣れている子もいますし、柔らかい素材などが好きな子もいますが、あてがわれたものを仕方なく使っていてストレスを感じている場合もあります。

■猫だって性格はいろいろ

それから、猫はきれい好きだから、こまめなお掃除も大事です。用を足した後で猛ダッシュでトイレから逃げ去るようであれば、「臭い!汚い!イヤ!」と思っているかもしれないと入交先生。猫によってはおしっこのあとが一箇所あるだけでも「もうイヤ!他の場所でしちゃうもん」という子だっているそうです。

「人間も外出先ではトイレに入りたくない人もいますが、猫だって性格はいろいろ。ちょっと汚れたトイレでも気にならない猫さんもいれば、ここではどうしてもしたくない!と潔癖なまでに嫌がる猫さんもいます。それぞれの猫さんの性格や許容範囲は異なります」

トイレの数はというと、できれば頭数分、スペースなどに余裕があれば頭数+1は欲しいというのが、入交先生のアドバイスです。Iさんのお宅ではミミちゃんも含めて2匹飼っているということですから、最低2つはトイレが必要です。

「トイレを置く場所は、お宅の環境にもよりますが、できればかつもと君のコアエリア(いつもいる生活圏)に近いところに置くのがいいかなと思います」

かつもとの妹分のミミちゃん。温厚な性格で、特に問題行動はないようです。

かつもとの妹分のミミちゃん。温厚な性格で、特に問題行動はないようです。

うるさくて気が散るような場所では、猫もトイレはしにくいようです。逆に、家の中でも普段いる場所から遠く離れているようなところにトイレがあるのも、猫にはちょっと具合が悪いようです。というのも、あんまり離れたところにあると、辿り着くまでに面倒になったり我慢できなくなったりして、途中でしてしまうという子もいるからです。

トイレの前を通ると「あ、トイレがあるなら今のうちに行っておこうかな」と思う人はいるかと思いますが、猫も同じで、目に入るところにトイレがあれば、強い尿意がなくても行っておこうという気になるため、後になって我慢できない!というピンチを避けることができるかもしれませんね。

■充分遊んであげるのも大事

「粗相の問題の多くは、トイレ環境を猫好みに変えることで改善されます。トイレ環境を工夫しても直らないという場合は、他に原因があるのかもしれません。例えば、遊んで欲しくてアピールのためにわざと飼い主さんのベッドで粗相をすることだってあるんですよ」

仕事が忙しくても、帰宅した時やご飯を食べている時、テレビを見ながらなど、ちょっとした時間を利用して5分~10分だけでも遊んであげるのがいいと、入交先生。

「ながら遊びでも大丈夫です。飼い主さんがテレビを見る時が自分の遊びの時間、と認識するようになるので、猫さんもその時間を楽しみにするようになります」

健康面のチェック、トイレ環境改善、遊び時間の増加で、多くの場合、一般的な粗相の問題は解決されると入交先生はいいます。

それでも粗相が直らないようなら、専門医や動物行動認定医に相談した方がいいそうです。個体や住んでいる環境などにより、問題を起こす原因となる可能性は無数にあるので、個別診断でひとつひとつ検証して原因を探る必要があります。

Iさんが最も心配しているという「嫌われている?」という疑惑については、「安心して下さい」と入交先生。

Iさんの布団だけで粗相をするのは、嫌われているというよりも、一緒にいたい気持ちでやっている可能性もあります。また、一度そこでしたことによって、そこでする習慣のようになっている可能性があるそうです。臭いなどから、「ここでする!」と決めてしまっているのかもしれません。猫は決して悪意でやっているわけではないのです。

猫は飼い主さんのことが大好きで、かまって欲しくてアピール行動をすることはあっても、嫌いだからといって粗相をするということはありません。

ただ、飼い主さんのご家族の中でも、特定の人物に何らかのストレスを感じている場合もあり、多くはかまって欲しいのにかまってもらえないことからくるストレスや、どのように接していいのかわからないなどのストレスも考えられます。

だから、「嫌われているかも」「バカにされてる!?」なんて、考えなくても大丈夫です。むしろ、愛され過ぎている可能性の方が高いくらいだと、入交先生は太鼓判を押してくれました。

≪ご注意≫
実際の診療では、まず2時間ほどかけてカウンセリングを行ない、それぞれの家庭の状況などを鑑みて個別に診断します。ここでの解答はあくまで動物行動学の一般論に基づくものであり、例外も多々あることをご了承下さい。

文/一乗谷かおり
監修/入交眞巳

入交眞巳さん

指導/入交眞巳(いりまじり・まみ)
日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)卒業後、米国に学び、ジョージア大学付属獣医教育病院獣医行動科レジデント課程を修了。日本ではただひとり、アメリカ獣医行動学専門医の資格を有する。北里大学獣医学部講師、日本獣医生命科学大学獣医学部講師を経て、現在は日本ヒルズコルゲート株式会社に務める傍ら、動物病院での診察も行っている。ねこ医学会学術理事。

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累計21万部を突破した「わさびちゃんシリーズ」の 第1弾『ありがとう! わさびちゃん』(小学館刊)。

■わさびちゃんファミリー(わさびちゃんち)
カラスに襲われて瀕死の子猫「わさびちゃん」を救助した北海道在住の若い夫妻。ふたりの献身的な介護と深い愛情で次第に元気になっていったわさびちゃんの姿は、ネット界で話題に。その後、突然その短い生涯を終えた子猫わさびちゃんの感動の実話をつづった『ありがとう!わさびちゃん』(小学館刊)と、わさびちゃん亡き後、夫妻が保護した子猫の「一味ちゃん」の物語『わさびちゃんちの一味ちゃん』(小学館刊)は、日本中の愛猫家の心を震わせ、これまでにも多くの不幸な猫の保護活動に大きく貢献している。

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