19世紀フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)。19世紀末のパリの下町モンマルトルにアトリエを構え、そこに生きる歌手や芸人、娼婦たちの姿を描いたポスターで一世を風靡しました。

フィロス・コレクションは、ロートレックの紙作品(グラフィック)のコレクションとしては、ルーヴル美術館やロートレックの故郷、フランスのアルビにあるロートレック美術館に次ぐ規模を誇ります。

SOMPO美術館で開催の「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」は、フィロス・コレクションが日本で初めて紹介される展覧会です。(6月22日~9月23日)

《キャバレのアリスティド・ブリュアン》
(文字のせ前) 1893年
リトグラフ

本展の見どころを、SOMPO美術館の上席学芸員、小林晶子さんにうかがいました。

「ロートレックによるグラフィック作品のプライベート・コレクションとしては、世界最大級の質と量を誇るフィロス・コレクション。その最大の特徴である素描作品群は、完成作から日々の簡単なスケッチまで様々です。 

さてロートレックというと版画、特にポスターの印象が強いですが、素描は版画と異なり「1点もの」でロートレックが実際に目にした光景を画家の肉筆を通して感じることができます。

《マルセル・ランデール嬢の胸像》 1895年
リトグラフ

出品作品のひとつである《騎手》を見れば、人馬一体となった動きを目にしたロートレックが、その「瞬間」をとらえる術を身につけていたこと、そしてこの「時をつかむ線」が、ダンサーや芸人の特徴をとらえた作品に活かされたことがわかります。

《騎手》 1879-81年 ペン、インク/紙 

本展覧会は、フィロス・コレクションの貴重な素描や水彩約70点に加え、画家のアイコン的な作品であるポスター、雑誌や書籍の挿図として制作された版画、ロートレックが家族や知人に宛てた手紙など、作品と資料あわせて約240点を展示します。

『レスタンプ・オリジナル』誌表紙
1893年 リトグラフ

また館内では本展の関連企画として、日本におけるレビュー等の劇場文化と近代美術の交流、およびその新宿での展開について映像と小冊子で紹介いたします」

《ディヴァン・ジャポネ》 1893年 リトグラフ

19世紀末のパリの劇場の喧騒が聞こえてくるような会場で、ロートレックの世界観をご堪能ください。

All images coutesy of The Firos Collection

【開催要項】
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線
会期:2024年6月22日(土)~9月23日(月・祝)
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://www.sompo-museum.org/
開館時間:10時~18時、金曜日は~20時(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日、9月16日・23日は開館)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
※日時指定予約をお奨めします。

取材・文/池田充枝

 

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