
最近、生理周期が乱れたり、イライラやむくみ、頭痛を感じることが増えていませんか。「年齢のせいかも」「ストレスが多いから仕方ない」と思っていても、その不調の背景には女性ホルモンの乱れが隠れていることがあります。
女性ホルモンは、心やからだのコンディションを左右する大切な存在。そのバランスが崩れると、生理不順やPMS、更年期症状、冷え、肌荒れなど、さまざまな不調があらわれやすくなります。
そんな女性のゆらぎに寄り添う漢方薬が「通導散(つうどうさん)」です。血の巡りを良くし、ホルモンバランスを内側から整えることで、からだ本来のリズムを取り戻すことを目指します。
なぜ女性ホルモンは乱れるのか

現代の女性は、仕事・家事・育児と忙しく、常にストレスにさらされています。ストレスは自律神経に影響し、ホルモン分泌のバランスを乱す大きな要因です。
さらに、冷えや血行不良、睡眠不足、過度なダイエットなどもホルモンを整える「気」「血」の巡りを妨げる原因になります。
こうした生活習慣の積み重ねが、心身の不調としてあらわれてくるのです。
通導散はどんな方に向いているか

通導散は、滞った「血(けつ)」を流し、余分な熱や老廃物を排出する処方。女性ホルモンの乱れによる症状をやわらげたい方におすすめです。
・生理周期が乱れやすい、経血量が不安定
・生理前にイライラ・頭痛・むくみが出やすい
・のぼせや顔のほてり、下腹部の張りがある
・肩こり、便秘、不眠などストレス性の不調を感じる
通導散は、ホルモンの働きを支える「血の巡り」を整え、からだ全体のリズムをなめらかにしていくことを目指します。
通導散と一緒に行いたいセルフケア

漢方は、生活リズムを整えることでより力を発揮します。
どんなに良い漢方を飲んでも、血の巡りや自律神経のバランスが乱れていては、効果を感じにくいこともあります。
通導散の働きを引き出すために、日常の中で少しずつ「巡り」を意識した習慣を取り入れてみましょう。
1.からだを温めて血流をサポートする
冷えは、女性ホルモンの働きを妨げる大きな原因のひとつです。
半身浴や足湯、温かい飲み物(白湯・生姜湯など)を習慣にし、下腹部や腰まわりを冷やさないよう意識しましょう。
冷たい飲み物や生野菜ばかりの食事は、体の内側を冷やしやすいので注意が必要です。
2.睡眠のリズムを整える
ホルモンの分泌は夜間の睡眠中に活発になります。
できるだけ毎日同じ時間に寝起きし、夜更かしを避けることで自律神経も整い、通導散のサポート力を感じやすくなります。
眠りの質を上げるために、就寝前はスマートフォンの使用を控え、照明を落とすなどリラックスの儀式をつくるのもおすすめです。
3.ストレスを溜めない工夫をする
ストレスは、ホルモンの乱れを悪化させる最大の要因。
深呼吸やストレッチ、軽いウォーキングなどで気の巡りを整えましょう。
仕事の合間に5分だけ外の空気を吸う、好きな音楽を聴くなど、短時間でも自分を緩める時間を持つことが大切です。
4.栄養バランスを意識する
ホルモンの材料になる栄養素をしっかり補うことも大切です。
鉄分(レバー、赤身肉、ひじきなど)、ビタミンE(アーモンド、かぼちゃ、アボカドなど)、大豆イソフラボン(豆腐、納豆、豆乳など)は、ホルモンバランスの維持に欠かせません。
バランスの取れた食事を意識し、からだの内側から整えていきましょう。
無理をせず、少しずつ習慣化を

漢方の力は、毎日の積み重ねによってゆっくりと体に馴染んでいきます。
完璧を目指すより、「今日は温かいお茶にしてみよう」「5分だけストレッチをしてみよう」といった
小さな一歩を続けることが、ホルモンバランスを整える大きな一歩になります。
安心して服用するために
通導散は血の巡りを促す力が比較的強いため、体力が低下している方や胃腸が弱い方は注意が必要です。
腹痛や下痢などの症状が出た場合は一度服用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
体質や症状に合わせて適切な処方を選ぶことが、安全で効果的に漢方を取り入れるポイントです。
通導散をはじめ、女性ホルモンの乱れに合う漢方薬は人それぞれ異なります。
オンラインで体質チェックや相談ができる「あんしん漢方」なら、自分に合った処方を見つけることが可能です。
気になる不調を放置せず、プロのサポートを受けながら無理なく体質改善を目指していきましょう。
内側から整えて、軽やかな毎日を

ホルモンの乱れによる不調は、年齢のせいでも気のせいでもありません。血の巡りを整え、からだの内側からバランスを取り戻すことで、心もからだも軽やかに過ごせるようになります。
通導散は、そんな女性の自然なリズムを取り戻すための心強い味方です。
<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0278&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=251025
イラスト:にゃたり










