夏のスタミナ食材としての印象も強い、うなぎ。
土用の丑の日が近いこの時期は、店頭にもうなぎが多く並びます。
今年の土用の丑の日は、7月21日が一の丑、8月2日が二の丑です。
普段はなかなか手が出ないうなぎですが、土用の丑の日はちょっと奮発して購入してみませんか。
今回はうなぎの蒲焼きを使った減塩レシピをご紹介します。
土用の丑の日とは?
夏の土用は、立秋前までの18日間を指し、この中の丑の日が「土用の丑の日」となります。
丑の日は年によって1日の時もあれば2日ある時もあり、今年は7月21日が一の丑、8月2日が二の丑です。
暑いこの時期に夏バテをしないように、うなぎだけではなく、土用しじみや土用卵など、精の付く食べ物を食べるようになりました。
日本は世界一のうなぎ消費国。
万葉集にも登場するほど、昔から精の付く食べ物として親しまれてきました。
最近は輸入物が安価で出回っていますが、養殖は鹿児島県や愛知県などが盛んです。
天然物は青森県の小川原湖、千葉県の手賀沼のほか、利根川や那珂川、四万十川、筑後川などごく一部で獲ることができます。
手軽に手に入り、調理しやすいのが蒲焼き。
焼くことで余分な脂が落ち、臭みが取れ香ばしく旨味が引き立ちます。
今回はうなぎの蒲焼きと、蒲焼きのたれを使った炊き込みご飯のレシピをご紹介します。
うなぎの炊き込みご飯
【材料】(2合分)
うなぎの蒲焼き 200g
米 2合
★酒 大さじ2
★蒲焼きのたれ 大さじ1
★だし汁 300cc
【作り方】
1.米はとぎ、30分浸水させておく。
2.一度ざるに上げ水気を切り、★の調味料と一緒に鍋に入れる。
3.うなぎの蒲焼きはオーブントースターで軽く焦げ目がつくまで焼く。短冊切りにし、2の上にのせる。
4.炊飯器の場合、通常炊飯をする。鍋の場合、中火で火にかけ、沸騰したら弱火にし12分、最後に強火で3分加熱し、10分蒸らす。
5.お好みの薬味と一緒に召し上がれ。
うなぎを一度トースターで焼くのがポイントです。
炊き込みご飯にしても香ばしさが残ります。
この時期旬のみょうがや大葉、実山椒などの薬味をのせて食べたり、茶漬けにするのもおすすめです。
うなぎには特にビタミンが豊富に含まれています。
ビタミンA・D・Eは一日分以上。
ほかにもビタミンB群や良質なタンパク質、EPAなどを補うことができます。
古くから夏バテに効果があると言われているだけあり、栄養満点の食材です。
うなぎの蒲焼き自体の食塩相当量は100gあたり1.3gと高いため、食べ過ぎには注意しましょう。
食塩相当量:1人前0.9g
* * *
うなぎの蒲焼きには関東風と関西風があるのをご存じですか。
関東風は白焼きにした後、蒸してからたれをつけて焼くことで、ふっくらとします。
一方関西風は、白焼き後蒸さずにたれをつけて焼くことで、歯ごたえがあります。
それぞれの地域での調理法にも着目しながら選ぶのもいいですね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。