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とにかくカッとなり声を荒立ててしまう、イライラした後に落込む、急に顔が熱くなったり、汗が止まらない、どうしてこんなに頭が痛いの?など、30~40代の「プレ更年期」や、40~50代の「更年期」の女性には、自分ではどうにもならない不調が現れるもの。

実は、その不調には漢方がよく効くことをご存知でしたか?
私の不調にも漢方が効くのか知りたい!どうすれば根本解消できるの?
そんな女性たちの疑問を、漢方の専門家に全10回のシリーズで解説してもらいます。

第1回のテーマは、ほてりや汗、のぼせなどを感じる「ホットフラッシュ」です。

「あんしん漢方」(オンラインAI漢方) の監修医でもある、漢方医の木村好珠先生に教えてもらいました。

1.冷房のきいた部屋でも滝のように流れる汗…新入社員にも笑われて、もう恥ずかしくて仕事に行きたくありません

ユリさん(45歳)。

高校生の娘さんを育てながら、運送会社で経理の仕事をしている女性からご質問を頂きました。

「1か月ほど前から、急に顔がほてって、額やこめかみに汗がにじみ出るようになりました。頬も真っ赤になってしまい、のぼせたような症状があるときもあります。職場でも、冷房がきいている部屋だから暑いわけでもないのに、私だけ滝のような汗をかいてしまいます。特に、会社の電話は隣の席の人と共有なので、私の通話後にいつも受話器が濡れてしまうのが気まずいです。一応毎回ハンカチで拭くようにしていますが、その様子を見た、隣の席の新入社員の女の子から『ユリさんって結構汗かくタイプですか?』と笑われてしまいました。腹立たしいけどその通りだから何も言えず。20歳も年下の子からバカにされた悔しさで、翌日は会社をずる休みしてしまいました…。生理は半年くらい前から周期が不順になっていますが、これが更年期障害なのでしょうか?どうにかしてこの汗を止める方法はありませんか?」

ご質問ありがとうございます。頬が赤くなったり、汗をかいてしまうと、周囲の方にわかってしまうので恥ずかしい気持ちになってしまいますよね。このような症状は、「ホットフラッシュ」と呼ばれており、更年期に生じる代表的な症状のひとつで、発汗、のぼせ、ほてり、首から上は熱いのに手足は冷たいという「冷えのぼせ」などがよく見られます。

45~55歳の閉経前後にこのような不調を生じることを更年期障害と呼びます。更年期障害は、卵巣の老化による女性ホルモンの減少が原因です。

ただし最近では、30代後半~40代前半のまだ閉経ではない年代でも、更年期障害と同じような症状に悩まされるケースが増えており、これは「プレ更年期」と呼ばれています。

女性の体は、実は30代半ばが女性ホルモン分泌のピーク。その後、30代後半から女性ホルモンは減り始めるので、徐々に心と体の不調が出やすくなります。

2.ホットフラッシュの原因は女性ホルモンの減少やストレス

更年期障害は、卵巣の老化による女性ホルモンの減少が原因です。ホルモンバランスの乱れによって、体温や汗を調節する自律神経が不安定になり、このような症状を引き起こしてしまうのです。また、プレ更年期の場合は、ストレスによって自律神経が影響を受けることでこのような症状が生じることがあります。

漢方的には、女性は月経の度に血(血液)を消耗するため、更年期やプレ更年期になると血の不足や滞りが生じます。すると、血から栄養を与えられる気(生命エネルギー)の量や巡りが悪くなり、いろいろな不定愁訴を引き起こすと考えられています。

気の巡りが悪くなると熱がこもってしまうため、ほてりやのぼせ、汗などを生じることがあるのです。

3.ホットフラッシュを体質から改善したいなら漢方で

更年期の症状の治療法のひとつに、ホルモン補充療法があります。これは、不足しているエストロゲンを薬で補い、ホルモンバランスの乱れを和らげていく方法です。 効果もありますが、同時に副作用などのリスクもありますので、通院して治療する必要があります。

ホルモン療法は怖いという方や、通院する時間がないという方には、漢方の考え方によるアプローチがおすすめです。

更年期女性の味方!大豆製品

豆腐や豆乳などの大豆製品に含まれるイソフラボンは、ホットフラッシュの症状を和らげると言われています。女性ホルモンとよく似た成分を、腸内細菌が大豆のイソフラボンから作り出しているためです。ぜひ積極的に大豆製品をとり入れてみましょう。

自分でツボ押し!血行不良や冷えのぼせの改善に

ツボ療法とは、ツボに与えた刺激が、経路を伝って臓腑に作用し、その調子を整えるというものです。

・関元(かんげん):へそから指4本分下がったところを、ゆっくり擦るように刺激します。ホットフラッシュの原因となる冷えやのぼせなどの血行不良を改善します。

・三陰交(さんいんこう):内くるぶしのてっぺんから指4本分上の、骨の際にあるくぼみです。息を吐きながら、ゆっくり押してみましょう。冷えのぼせや、月経痛にも有効です。

飲むだけで効果実感できる漢方薬で体質から改善

ホットフラッシュなどの更年期の症状は不定愁訴(症状に個人差があり、理由がなく、重症とまではいかない色んな症状が現れるもの)がメインですので、症状と1対1対応でなく、体質から改善する漢方は非常に有用です。

更年期では、女性三大処方と言われる3つの代表的な漢方があります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)というものです。

当帰芍薬散から順番に、体力がかなりない方、体力にあまり自信がない方、結構体力がある方向けの処方になります。

この3つも含め、更年期の女性におすすめの5つの漢方をご紹介いたします。

●貧血気味ですぐに疲れる方向け→当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血を補う作用があります
●些細なことでイライラしたり、不眠があるなど精神的な症状がある方向け→加味逍遙散(かみしょうようさん):冷え症や月経不順などにも用いられます
●不眠がメインの症状で、それによりイライラする方向け→加味帰脾湯(かみきひとう):虚弱体質な方の貧血、精神不安にも使用されます
●のぼせやすく、頭痛や肩こりがある方向け→桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):駆瘀血の作用が強く、湿疹や吹き出物が出やすいといった皮膚症状がある方にも用いられます
●更年期の症状とともに、夏でもかかとがひび割れているなど乾燥が強い方向け→温経湯(うんけいとう):麦門冬や阿膠といった潤いを与えてくれる生薬を含みます

健康的な食事やセルフケアを毎日続けるのは苦手という場合も、医薬品として効果が認められた漢方なら、毎日飲むだけで効果を実感できるので、手間なく気軽に継続できます。

ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合っていない場合は、効果が出ないことや、副作用が出ることもあります。購入時にはできる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。

自分に合った漢方薬が知りたいけど、近くに漢方専門薬局がない…という方には、私が監修した、オンラインで漢方相談ができるサービス「あんしん漢方」もおすすめですよ。

4.ホットフラッシュは漢方で改善できる!

更年期は、すべての女性に等しく訪れます。そのため、汗をたくさんかいてしまっても、恥ずかしいと思うことはありません。更年期には、みんなこんな症状があるもの、と受け入れて、ある意味開き直ることが大切です。そして、漢方で身体の内側からバランスを整えることで、体質から改善していきましょう。

<教えてくれたのは

漢方医/精神科医 木村好珠
渋谷金王坂クリニック非常勤医、一般社団法人国際統合治療協会理事。
医学部在学中より東洋医学を学び、精神科と東洋医学科が充実している慶應大学病院での勤務を経て、西洋薬の即効性等と漢方薬の根本的な治療をバランスよく使い分ける事を信条とする。
渋谷の漢方内科で非常勤医として勤務する傍ら、テレビや雑誌、インターネットテレビ、Webメディアなどで、精神疾患、心理学、生活習慣病など様々なテーマを精神科医・漢方医の立場で解説も行う。
オンライン漢方サービス「あんしん漢方」監修者の1人。
・木村好珠公式HP https://www.kimurakonomi.com
・Twitter:https://twitter.com/konomikimura
・instagram:https://www.instagram.com/konomikimura/

記事内に登場した「あんしん漢方」とは?
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