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缶詰そのままはもう古い|「サバ缶」ブームを支える新しい食べ方


サバの缶詰、通称「サバ缶」の人気がすごい。2年ほど前からサバの人気が高まり始め、同時に手軽で安くて美味しい、と人気が爆発! 相乗効果で魚介類缶詰市場も盛り上がっているようだ。

昨今注目を集める「サバ缶」。株式会社インテージが調査した、パネルリサーチアナリスト白井翼氏のレポートから、そのブームの秘密を探る。

栄養価の高さとおいしさで脚光を浴びる
魚介類缶詰市場:サバがツナを追い越した!

【図表(1)】魚介類缶詰市場の販売金額の推移

テレビ情報番組で話題となり、伸長を続ける

「日本人の魚離れ」が叫ばれて久しいが、2017年秋放映のテレビ情報番組で「サバ缶」が取り上げられたことを機に、魚介類缶詰市場が活況を呈している。その栄養価の高さとおいしさ、健康や美容への効果に注目が集まり、サバ缶の好調が魚介類缶詰市場を拡大させている。

これまで、魚介類缶詰市場は長期にわたって「マグロ油漬け缶(いわゆるツナ缶)」がけん引し、不動のトップカテゴリーであった。しかし、テレビ情報番組で話題となった2017年秋から「サバ缶」が伸長すると、同年12月には、ついに「サバ缶」が「マグロ油漬け缶」を追い越した(インテージ全国小売店パネル調査〈SRI(*1)〉調べ)。サバ缶の伸長は一過性のブームに留まらず、その後も前年比2桁伸長で推移し、市場の成長が続いている。

健康志向の高いシニア層だけでなく、全世代へ広がる

インテージ全国消費者パネル調査〈SCI(*2)〉によると、魚介類缶詰のユーザーは、女性40~60代が50%以上を占めるが、サバ缶のユーザーを見ると、イワシ缶・サンマ缶と同様に特に男女ともに60代のユーザーが多い(図表(2))。

サバ缶をはじめ青魚缶に非常に多く含まれるDHA・EPAは、血行の流れをよくして動脈硬化を防いだり、肌の新陳代謝を促進したりする効果があるといわれている。これらの点で、サバ缶などの青魚缶は、まさに健康意識の高いシニア世代のニーズに合致している。

【図表(2)】 魚介類缶詰市場の性年代別構成比

しかし、サバ缶の伸びをけん引しているのはシニア層のみではない。2016年7月~2018年6月までの購入率の推移を確認すると、前年と比較して全ての世代で購入率が増加している(図表(3))。サバ缶はシニア層以外の世代でも2.5ポイント以上購入率が増加しており、同様のユーザー層を持つイワシ缶と比較してもシニア層以外の世代への広がり方に違いが見られる。これらのことから、サバ缶は、健康志向の高いシニア層だけでなく、ヤング・ミドル層へも普及し成長を続けていることが見て取れる。

【図表(3)】 魚介類缶詰市場の性年代別構成比

食べ方の多様化が市場活況の追い風に!

こうした需要の高まりに伴い、各メーカーは、定番の水煮缶やみそ煮缶以外にも、さまざまな味付けの新商品を展開している。

例えば、マルハニチロは「さば竜田甘酢あんかけ」「さばのカレー煮」「さばのトマト煮」などの商品を、日本水産は「炙り鯖 塩焼き」「炙り鯖 梅だれ」などの商品に加え、ふたの開けやすさにこだわった「スルッとふた SABA」シリーズを展開している。その他にも、極洋が「SABAKAN さばのトマトパッツァ」「SABAKAN さばのカレー煮込み」「焼さばみぞれ煮」「焼さばごま味噌風味(辛口)」を展開するなど、各メーカーがサバ缶のバリエーションを広げている。

こうした各メーカーの多様な商品展開に対し、消費者は、実際に食卓でサバ缶をどう調理し、どう食べているのか。インテージキッチンダイアリー(東名阪エリアの20~60代の主婦を対象としたメニュー調査)で見ると、直近1年間(2017年7月~2018年6月)では、「缶詰そのまま(46.1%)」が最も多い。やはり、一番手軽で簡単な方法が最も選択されている。

しかし、注目すべきは、前年と比較した際、「缶詰そのまま」の割合が2桁減となり、その他のさまざまな食べ方の割合が増加している点だ。例えば、「生野菜・野菜サラダ」「味噌汁」「魚介と野菜の炒め物」などが増加している。また、前年はほとんど見られなかった「温野菜サラダ」「蒸し、ゆで野菜」「からしあえ」などの新たなメニューが、上位10メニューにランクインしている(図表(4))。簡便さに利点のあるサバ缶は、現在も調理せずに「そのまま」といった食べ方が主流ではあるが、サラダや野菜の調理にひと手間加えるような活用メニューの多様化が進み、サバ缶の消費を後押ししているようだ。

【図表(4)】 サバ缶の使用メニュー構成比ランキング 上位10メニュー

今後の市場展開への期待

おいしい上に、魚を購入して調理するよりも遥かに簡便。栄養価も高く、価格も手頃で保存性にも優れたサバ缶は、「健康ブーム」として全世代で購買が広がっている。また、各メーカーの積極的な商品展開や食べ方の多様化などによっても市場の広がりを見せており、今後も堅調に推移していくと思われる。この先どのように市場が展開し、どのように食卓に根付いていくのか、サバ缶から目が離せない。

(株式会社インテージ アナリスト 白井翼)

「サバ缶使用メニュー」の中で10位にランクインしている「炊き込みご飯」は、SNSで話題になったのも記憶に新しい。「サバ缶」に限らず、さほどの手間をかけずに万人受けする料理ができる「缶詰」は食材として見直されてくるかもしれない。

株式会社インテージ調査データについて
*1【SRI(全国小売店パネル調査)】
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約4,000店舗より収集している小売店販売データ。

*2【SCI(全国個人消費者パネル調査)】
全国15歳~79歳の男女52,500人のパネルモニターによる食品(生鮮・惣菜・弁当などを除く)・飲料・日用雑貨品・医薬品に関する消費者市場動向のトラッキングサービス。

「インテージ調べ」

※本記事は商業界ONLINEへパネルリサーチアナリストチームが寄稿しているシリーズ「好調カテゴリーの3カ月後を予測する」から転載したものです。

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