今、日本に密かな「サバブーム」が到来していることをご存知でしょうか? コロナ禍で食事・料理への意識が変化する中、2人に1人以上がサバ商品を購入しているんです。ノルウェー水産物審議会は、そんなコロナ禍におけるサバ需要の拡大を背景に、日本の消費者の過去半年の料理・食習慣の変化、およびコロナ禍の悩みに関する意識調査を実施しました。サバの人気の秘密とともにその変化に迫ります。

■コロナ禍で料理頻度が上がり、健康を意識して料理に取り組んでいる

▶男性では30%、女性に至っては43%が料理を更に高い頻度で作るように

過去6ヶ月(新型コロナウイルス感染症拡大以降)における1日あたりの料理頻度の増減を見ると、元々料理の習慣がある人を含め「変化がない」と回答した人が61%であった一方、「料理を作ることが大きく増えた」「料理を作ることがやや増えた」と回答した人が全体の37%に及ぶ結果となりました。

▶自宅の料理で重視する点 1位「栄養バランスや健康」2位 「低価格」3位 「味の美味しさ」

また、コロナ禍で自宅での料理で重視するようになった点を調査したところ、上位の結果は1位 「栄養バランスの良さ・健康への効果」、2位 「価格の安さ」、3位 「味が好き・おいしい」、4位 「準備の手軽さ・時短」、5位 「安心な素材であること」となりました。料理の支度でキーとなるであろう価格や味を抑えて、健康への意識が最も高く置かれていることから、社会状況が食事への意識に立ち現れていることが分かります。

■2020年もサバ人気は継続中 サバ缶だけではなく、塩サバも調理に人気

▶6割以上の人が過去6ヶ月にサバ商品を購入したと回答 人気商品はサバ缶や塩サバ

食事・料理に関する習慣や意識に変化が生まれている中、65%つまり2人に1人以上がサバ商品を購入しており、サバが絶大な人気を誇っていることが分かりました。日本で販売される塩サバのうち約7割を占めるノルウェーサバの輸出量が、2020年1月から9月の間で、昨対比で22%増となっており、コロナ禍でもノルウェーサバが国内で圧倒的な人気を誇っているようです。

購入したサバ商品の内容は、保存に効くサバ缶や手軽でアレンジの効く塩サバが多くなっています。サバを料理に活用する理由としては、1位 「味が好き・おいしい」、2位 「栄養バランスが良い・健康に良い」、3位 「価格が安い」などが挙げられます。コロナ禍において重視する点の上位5回答すべてに当てはまる理由でサバが選ばれており、大変万能な素材であることが示されています。

▶人気の理由はサバの健康効果 具体的な栄養効果は……?

サバの健康効果の認知度については、「知らない」または「意識したことがない」人は25%でした。このことから、75%の人がサバのポジティブな健康効果を認知していたり、何らかのプラスイメージを抱いたりしていることが分かります。その中でも「血液をサラサラにする」が54%と群を抜いて効能が把握されている一方、サバの持つ幅広い健康効果、例えば病床リスクを減少させる・集中力を高める、整腸作用など、具体的な栄養効果については幅広く知られていないことが判明しました。

■約7割の人がコロナ禍中に心身の悩みを感じている

▶おうち時間のカラダの悩みとその改善策

一方、コロナ禍においておうち時間が増えたことによって直面している悩みやその改善策に関する意識も調査しました。全体の約7割近くもの人が悩みを感じている中、挙げられた悩みは大きく2方向に分けられます。身体に関連する悩みでは「運動不足」「体重増加」「身体に疲れを感じる」が、精神に関連する悩みでは「精神的に疲れを感じる」「イライラする・不安を感じる」「集中力の低下」などが上位に上がる結果となりました。

この悩みに対して取り組むべきだと考えている対策について「食事の栄養バランスを整える」と回答した人は全体の約2割に留まりました。コロナ禍で食事をゆっくり取れる時間が増えたり料理をする機運が高まったりしていながらも、食事面からの改善に意識を向けている人が多くないことが分かっています。

▶普段の食事習慣については、75%の人が食事に集中できていないことが判明

食事中の習慣では、75%もの人が食事に集中できていないことが判明しています。その理由の一因である食事中の習慣として、「テレビの視聴」「スマホ・その他デジタル機器の使用」「ラジオの聴視」などが挙がり、20代に関しては3人に1人以上が食事中にスマホを使用していることが分かりました。解消しづらい在宅でのストレスも増える中、ご飯を食べる際は「栄養補給休憩」であることを意識し、最も健康に良い形で食事を心掛けることが重要とされています。

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いかがだったでしょうか? 味のみならず健康面や金銭面でも優れているサバが、コロナ禍での料理への関心の高まりと共に、人気を博していることが分かりましたね。日々の生活で生じる悩みやストレスを解消するためにも、食事面からの健康改善に意識を向けてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
調査対象者:全国20~50代男女 計400名
調査期間:2020年9月5日~9月6日
調査方法:インターネット調査

 

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