新着記事

体圧分散マットレス フィベールエアー|好みの面で使い分け。バランスのよい寝姿勢で安眠に誘う

『徳川慶喜』での主演以来22年ぶりの大河ドラマ出演。取材を通じて感じる、道三役への並々ならぬ決意に、期待感だけが高まる。

【インタビュー】『麒麟がくる』で斎藤道三を演じる本木雅弘。大河に新たな伝説が生まれる予感

【最後の恋】美少年へ思慕『ベニスに死す』さながらの清い恋心の行方……~その2~

【最後の恋】美少年へ思慕『ベニスに死す』さながらの清い恋心の行方……~その1~

「寅さん」シリーズの名セリフ、名シーンを厳選した「読む名場面集」|『いま、幸せかい?「寅さん」からの言葉』

「人間は何のために生きてんのかな?」|心に響く「寅さん」からの言葉

親に寄り添い、正しく対処するために|『親ががんになったら読む本』

自分の親が「がん」になったら、子としてすべきこと

第1位の『優鶴』の宣伝部長を務める看板犬「リンク」

「ペットと泊まれる宿」人気ランキングTOP5

酒倉染とコルクの3WAYバッグ|味わいのある帆布とコルクで作った、使い勝手のいいバッグ

【京都人のお墨付き】「京料理 貴与次郎」店主・堀井哲也さんおすすめの鮮魚卸「ふじわら」

医学部受験合格者1,031人に聞きました! 勉強法から精神面、身体面まで受験直前対策を一挙紹介!!

勉強法から精神面まで、医学部受験合格者に聞いた「受験直前対策」 

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 『漆椀 ちょもらんま』(中)に、ごはんが盛られた様子(写真左)。『漆椀 ちょもらんま』(小)では、「讃岐オリーブ牛」と松茸の料理(写真右)が饗された。後方の小皿は、ガラス工芸家・藤田喬平さんの「手吹ヴェニス小皿」。写真提供/日本博事務局
  2. MAZDA CX-30は愛されるためにデザインされたとも言える。
  3. 鴨鍋

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

夕刊サライ

ラオスのお母さんのご飯が伝える、息子への想い(コウケンテツの料理コラム 第10回)

夕刊サライは本誌では読めないプレミアムエッセイを、月~金の毎夕17:00に更新しています。金曜日は「美味・料理」をテーマに、コウケンテツさんが執筆します。

文・写真/コウケンテツ(料理家)

托鉢。ラオスの朝の日常的な風景です。

ラオスの人々って、なんであんなに壁がないんだろう。フィリピンの旅を終えたあとも、テレビ番組のロケでたくさんのアジアの国々を訪れましたが、ラオスでは人と人の間に面白いほど距離感がなくて、驚くばかりでした。

北は中国で、ベトナムとタイに東西で挟まれた、海のない国。こんなにもアジアの大国に囲まれていて、失礼だけれど、地味なイメージ。行く前には、「ラオスなんて、何もないよ」という人もたくさんいました。でも、僕が行って抱いた印象は「豊かな国」。「壁がない」と感じたのは、ラオスの人々は、「人は誰かと繋がらなくては生きていけない」ということをよく分かっているから。やっぱり人間は、社会的存在なのです。

ラオスの名物といえば、バゲットサンド。19世紀半ば、フランス領だったラオスには、当時の食文化の名残があり、今でもあちこちにバゲットをぶらさげたサンドイッチの屋台が並んでいます。内陸ゆえに、良質な小麦が穫れるのだそうです。僕が訪れたのは8年前ですが、バゲットの生地の仕込みは、すべて手間のかかる手ごねでした。外層はパリッパリで、中はモッチモチ。切り込みを入れて、間に紅白なます、春雨のサラダ、レバーパテ、チャーシューを挟みます。バゲットサンドといえば、本場のパリはもちろん、ベトナムにもバインミーがありますが、僕にとってはラオスのバゲットサンドがナンバーワン。そのくらい、おいしかったんです。

とにかく大きくてボリュームたっぷりなので、僕は屋台に並びながら「食べきれるかな…」と心配に。すると、後ろに並んでいたラオス人のおばさんが「ねぇ、半分こしない?」って、いきなり話しかけてきてびっくり。うわっ、壁がないなぁ! 驚きつつも「いいですよ、そうしましょう」と言い、お店の人に半分にカットしてもらいました。

いざ、屋台で買ったものの、道端には食べる場所がない。悩んでいたら、そのおばさんが「一緒に食べよう!」って誘ってくれたんです。「おいでおいで」っておばさんが手招きする先に目をやると、なんとそこはコーヒーショップ。バゲットサンドを手に持ったまま、コーヒーを頼んで、お店に持ちこみ! えっ、いいの!? ドトールのホットドッグを持ちこんで、マクドナルドでコーヒーを買って食べる……みたいな。タブーがない。しかも、さっき初めて会ったおばさんと一緒です。

その後も、壁のなさに驚くばかり。たまたまホームステイさせてもらった家のあった小さな村で、結婚式があるというので、めったにない機会とばかりに、参加させてもらうことにしました。そうしたら、まず驚いたのが、メチャメチャたくさん料理を用意すること! 席数も100席以上あって、村の人を全員呼んでも埋まらないんじゃないか……と心配になるほど。いざ、大宴会が始まってみたら、参列者は見ず知らずの人がいっぱいで、さらに驚かされました。「これから結婚式やるんで、みんなきてくださーい!」って呼びかけると、通りすがりの長距離トラックの運転手が立ち寄って、飲んで食べて、「じゃあね、お幸せに!」って祝福して、去って行く……。食べものも幸せも、みんなでシェアするのが、ラオスの文化なんです。

小さな村の結婚式。写真の料理はほんの一部です。

見知らぬ人との触れ合いだけでなく、親子のやりとりにもを動かされました。

僕が取材させていただいたお母さんには、出家した息子さんがいました。仏教国のラオスでは、男性は一生に一度、出家して修行することで、様々な知識や礼儀作法を学び、社会からの信頼が身につくとされています。しかも、出家をしたとしても、再び俗世間に戻ってきてもいいのだそうです。だから、「一生に一度」。

そのお母さんは、朝起きると鍋に山盛りのスープをつくって、息子の修行先の寺院に毎日、持っていきます。竹の皮に包んで蒸した、モチ米を持っていくこともありました。ラオスの人々の主食なのですが、手で器用にキュッとまるめて食べるのです。ラオスでは、お寺のお坊さんにこうした食べ物を渡すことで、神様にお供えしたことになるようです。僕も何品か料理をつくって、持っていくという経験をさせてもらいました。

でも、お母さんがこうした料理を持っていく本当の気持ちは、息子の無事を確認したいからなのです。遠目でもいいから、元気にやっているかどうか見たい。もちろん修行中だから、話しかけてはいけません。もし、目の前を通ったとしても、決して目を合わせることをせず……。毎日毎日、スープやモチ米を持っていくことだけが、大切な親子の会話なのです。

食べものを分け合うことは、想いをやりとりすることでもある。僕はそんな大切なことを、ラオスの人々から学びました。

文・写真/コウケンテツ(料理家)
1974年、大阪生まれ。母は料理家の李映林。旬の素材を生かした簡単で健康的な料理を提案する。テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。3人の子どもを持つ父親でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通じたコミュニケーションを広げる活動にも力を入れている。『李映林、コウ静子、コウケンテツ いつものかぞくごはん』(小学館)、『コウケンテツのおやつめし』シリーズ(クレヨンハウス)など著書多数。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 日産 スカイライン2000GT-R|そのクルマはいつまでもココロ…
  2. ブリヤート共和国:日本の教科書にも旅行ガイドブックにも載っていな…
  3. トヨタ1600GT|そのミステリアスな存在は、気になって仕方ない…
  4. 地域密着型の企業スポーツで地域経済を活性化したい!(川合俊一の暮…
  5. プロレス体験でストレスを受け流す!「闘う本能」を呼び起こす!!(…
PAGE TOP