【ひと皿の歳時記~第100回】
富山『海老亭別館』の新米の御飯
新米のコシヒカリを羽釜で炊いた、つやつやの御飯。
江戸時代、御飯は朝一度のみ炊き上げました。薪がもったいないというエコロジー的な考えと、夜は火事が起こらないように、長屋では火を使うことが禁じられていたからです。
それゆえ、朝の炊きたての白いピカピカの飯はとてもありがたく、とびきりの美味しさでした。ですから、そんな朝一番に炊いた飯には尊称を込めて「御」の字を添え「御飯」(ごはん)と呼んだのです。
というわけで、冷めてしまったものは「めし」と言って区別しました。つまり、江戸時代は「朝ご飯」以外、「昼めし」「晩めし」、炊き込みご飯も「めし」で、たけのこめし、鯛めしといった具合です。
今、まさに新米の季節到来ですね。富山市の懐石料理店『海老亭別館』では、この時期、富山県産のコシヒカリで「御飯」を炊き上げ、新米の美味しさを存分に楽しませてくれます。
店舗情報
店名 | 海老亭別館 |
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住所 | 富山県富山市桜木町9-21 |
TEL | 076-432-3181 |
営業時間 | 17:30~21:00(L.O.) |
定休日 | 日曜・月曜・祝日(月曜が祝日の場合、前日の日曜営業)・年末年始 |
URL | http://www.ikiikitei.com |