【ひと皿の歳時記~第98回】
京都『浜作』の鯛丼
ようやく秋めいて、鯛の季節となりました。
京都の板前割烹『浜作』では、上質の鯛ならばお造り、つまり、お刺身にするのが第一ですが、時たま変化球で丼に仕立ててもくれます。
瀬戸内で獲れた最上質の鯛は、皮目をひくと銀色が現れ、身が艶やかに輝いています。造りと同じように引いた身を醤油ベースの調味料にわずかに漬けこんだのち、御飯の上に盛り込んでゆきます。
何とも贅沢な丼ですね。
鯛が甘く香り、御飯とよく馴染み、箸が進みます。先日の鯛丼の丼は、手にもって軽く、しかも掌にしっくりとなじむ小鉢でした。裏を返せば、なんと「北大路魯山人」の器でした。
店舗情報
店名 | 浜作 |
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住所 | 京都市東山区祇園八坂鳥居前下ル下河原町498 |
TEL | 075-561-0330、075-561-1693 |
営業時間 | 昼12:00~14:00 夜17:00~ |
定休日 | 水曜 |
URL | http://www.hamasaku.com/hamasaku/ |