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この香りと痺れがたまらない!京都「長文屋」謹製の極上粉山椒 【京都うまいもん巡り第6回】

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長文屋謹製の「石臼挽粉山椒」(小 410円、大 770円)、「七味」(さじ売りで小匙5杯340円~、山椒多めなどは割増となる)※価格は税込み

文・写真/中村暁

京都人の山椒好きのことは前にも書いたが、私が知る限りで最高の粉山椒を扱っているのが、今回ご紹介する長文屋さんである。

北野天満宮一之鳥居門前の北野商店街で、永らく七味、一味、山椒の専門店として商いをされていたが、十数年前に北野白梅町近くに移転してきた。現在は三代目の宇野敏一さんと息子さんとでお店を切り盛りされている。

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定番の七味の材料となるのは、山椒、麻の実、唐辛子、芥子、青海苔、黒胡麻、白胡麻、紫蘇という8種類の厳選したスパイス。それを目の前で、好みに応じて自分だけの辛さと風味に調合してくれる。

まず最初に辛さのグレードを決める。入る唐辛子の割合で、小辛、中辛、辛、大辛をチョイス。続いて「山椒多め」や「胡麻多め」などの好みを伝える。

麺類などには「山椒多めの中辛」、焼き鳥などには「山椒多めの大辛」がお勧め。二種類頼んで、いろんな食べ物に合ったのを自分で見付けるのも楽しい。

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七味に使われるスパイスはどれも香り高く、店内にいるとその香りだけで食欲が湧いてくる。また目の前で調合する絶妙のさじ加減と、スパイスを交ぜる妙技を見るのも楽しい。

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もう一つここで外せないのが、「紀州産石臼引き山椒粉」。冒頭で伝えたとおり、私が知っている限りで最高の香りと痺れをもたらしてくれる山椒粉である。高野山西麓の特定農家産の極上ぶどう山椒を、丁寧に石臼で挽いたもので、まさに絶品と申し上げてよいものだ。

毎年5月中旬から10月下旬までは扱いがないのでご注意を。ただこれが無い時期でも、定番の「山椒粉」も十二分に香り高い。肉との相性もよく、第4回で紹介した「お肉の大川」の「黒毛和牛のてりやきご飯」なんかを食べるときには必須かもしれぬ。ぜひお試しいただきたい。

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京都滞在中に台所に立つことがあれば、料理の味を引き締めて大いなるアクセントをもたらしてくれる七味や山椒を備えておけば、来客にも「京都人らしくなった」と言われるかもしれない。

小さくとも大きな印象をもたらしてくれる、長文屋の七味と山椒は、食通の友人たちへのお土産にも最適。私も知人からは「また欲しい」と所望されることもしばしば。山椒好きなら是非立ち寄って欲しい名店である。

【長文屋】
■住所: 京都市北区北野下白梅町54-8
■電話・FAX: 075-467-0217
■営業時間 :  10:00~18:00
■定休日: 水曜、木曜日

文/中村 暁
日本文化プロデューサー。1955年、京都生まれ。伝統芸能をはじめ日本文化を様々な切り口からプロデュースする。日本の食文化についても興味が深く、素材を求めて生産者まで足を運び、自ら台所に立つことも多い。暮らしのスタイルは季節を感じて日本人らしくがモットー。

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