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早春の底冷えを癒すホットな一椀!京都「上七軒 ふた葉」のカレーうどん【京都うまいもん巡り第7回】

文・写真/中村暁

京都「上七軒」、そこが日本最古の花街だと知る人は意外と少ない。

北野天満宮東門へ続く300m余りの極く短い通りには、お茶屋、和菓子、漬物屋、割烹、仕出し屋、洋食屋などが並び、一角には上七軒歌舞練場もある。

さかのぼること430年前の天正15年(1587)のこと、豊臣秀吉が北野大茶会を催したおり、この門前の七軒茶屋が秀吉の休憩所となった。そこで秀吉に名物の御手洗団子を献じたところ大いに誉められ、その褒美として七軒茶屋に御手洗団子を商う特権と、山城一円の法会茶屋株を公許したのが、わが国に於けるお茶屋の始まりであると伝えられている。

そんな歴史ある街のうどん屋が、今回紹介する「上七軒 ふた葉」である。

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創業は昭和4年(1929)で、間もなく90年になろうとする、北野界隈の老舗うどん店。何といっても誉めるべきは、その良心的な値段で、天ぷらうどんも、カレーうどんも、しっぽくうどんも、肉うどんも、たぬきうどんも、中華そばも、650円あれば食べられる(これでほぼ店の看板メニューが網羅できる)。ご近所から永く愛されている理由の一つだと思う。

丼ものも豊富にあるので、お腹の具合で組み合わせてもよいだろう。

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店内に入ると出汁のよい香りが漂っていて食欲を掻き立てられる。

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冬場であれば、加減のよい「たぬきうどん」(京都では「きつねあんかけうどん」を「たぬき」と呼ぶ)や「カレーうどん」がお勧め。カレーなんばうどんは、かつお風味の効いただしと数種類のカレー粉をブレンドしたもので、冬の一番人気。甘辛いお揚げとの組み合わせが決まっている。

京都では「あんかけ系」が多種存在していて、ここふた葉でも、カレー、たぬき、あんかけ、けいらんがあるので、冬場に訪れたら、いろいろ試していただきたい。

たぬきうどん。

たぬきうどん。

カレーうどんのネタは、肉(牛肉)や鶏も選べるのも嬉しい。食べるうちに芯から温まり、京の底冷えを癒してくれる。

肉カレーうどん。

肉カレーうどん。

早春の今の時季であれば、都一番の梅の名所・北野天満宮で梅見をした後にでも、体を温めに立ち寄ってみてはいかがだろう。

ちなみに、蕎麦を茶そばでも出しているのもこちらの特徴で、すべての麺類が茶そばに替えて頼める。夏なら「冷やしきつね」を茶そばでいただくのがお勧めだ。

冷やしきつねうどん。

冷やしきつねうどん。

【上七軒 ふた葉】
■住所:京都市上京区今出川通七本松西入ル真盛町719
■電話:075-461-4573
■営業時間 : 11:00~18:30(売り切れ次第終了)
■定休日:水曜、25日天神市の日は営業
http://www.futaba-kami7ken.com/index.htm

【おまけ】最後に、京都の町の「うどん屋」選びのポイントをご紹介しよう。次の3点が網羅されていれば、その店は間違いなく、地元に愛され長く続いている良店である。

(1)うどん、そば、麺類一式と看板に上がっていること

(2)にしんそば、カレーうどん、中華そばがメニューにあること

(3)きつね、たぬき、カレー、丼ものなど「お揚げ」を使ったメニューが多いこと

文/中村 暁
日本文化プロデューサー。1955年、京都生まれ。伝統芸能をはじめ日本文化を様々な切り口からプロデュースする。日本の食文化についても興味が深く、素材を求めて生産者まで足を運び、自ら台所に立つことも多い。暮らしのスタイルは季節を感じて日本人らしくがモットー。

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