日本人の好みに寄せていない「ガチ中華」の店が急増。本場の味を福澤朗さんが実況レポート。
山西亭(さんせいてい)(東京・大久保)
山西省発祥の生地を削る麵
中国を代表する麵のひとつに刀削麵がある。山西省の名物で、生地の塊を独特な「く」の字形の包丁で削ると、薄い麺が沸騰した湯へ次々と飛び込んでゆく。山西省出身の李(リー)夫妻が営む『山西亭』では刀削麺のほか、猫耳麺など珍しい麺料理を食べることができる。
「刀削麺はまるで速弾きのバイオリンのようです。また、くるりんぱと親指の力加減でつくり出す猫の耳に似た猫耳麺も面白い。麺料理がこれほどバラエティ豊かとは新しい発見でした。さまざまな地域の人々の想いや歴史、文化が詰まっているのがわかりました」と福澤さんは感慨深げに語った。
山西亭
東京都新宿区大久保2-6-10新宿第2アルプスマンション地下1階
電話:03・3202・7808
営業時間:11時~15時、17時30分~23時30 分(最終注文23時)
定休日:日曜 28 席。
交通:地下鉄東新宿駅下車、徒歩約5分。
●案内人 福澤朗さん(フリーアナウンサー・61歳)
※この記事は『サライ』本誌2024年12月号より転載しました。
取材・文/関屋淳子 撮影/湯浅立志