写真・文/矢崎海里
米不足も落ち着き、新米が流通する季節になりましたね。
白いごはんをそのまま食べるのも絶品ですが、炊き込みごはんも捨てがたいもの。
今回は、新米の季節に食べたい、秋が旬の食材と掛け合わせた炊き込みごはんのレシピをご紹介します。
これひとつでごちそうになる炊き込みごはんなので、おかずいらずです。
ぜひこの季節にお楽しみください。
はらこめし
【材料】(作りやすい分量)
生米 2合
水 150ml
生鮭 2~3切れ
★醤油 60ml
★酒 60ml
★水 100ml
★砂糖 30g
いくら 適量
みつば(3cm幅に切る) 適量
【作り方】
1.生米は浸水させ、水切りをしておく。
2.鮭は大きめのひと口大に切り、熱湯をかけて白っぽくなったら水で洗い流しながら汚れやぬめりを落とし、水気を切る。
3.鍋に★の調味料を沸かし、沸騰したら弱火にして2の鮭を入れ、10分煮る。
4.鮭と汁を分け、皮を取り除く。鍋に1の米を入れ、分量の水と鮭を煮た汁200mlを加える。
5.ふたをして、鍋を弱中火にかける。沸騰したら弱火にして15分加熱し、火を止めて10分蒸らす。
6.鮭の身を加えて混ぜる。うつわに盛り付け、いくらと三つ葉を散らして完成。
はらこめしは、宮城県の郷土料理です。
煮た鮭と鮭の煮汁でごはんを炊いた後にいくらを合わせた、まさにごちそうの炊き込みごはん。
旬の鮭といくらで秋を感じる一品です。
いくらは食べる直前に、ごはんをうつわに盛り付けた上にトッピングしてください。
鮭は熱湯をかけ、ぬめりや汚れを落とすひと手間で、臭みをなくして食べやすくしています。
鮭を煮た際にもあくが出にくくなりますよ。
エネルギー:389kcal
食塩相当量:2.6g
さつまいもと鶏肉の炊き込みごはん
【材料】(4人分)
生米 2合
水 350ml
白だし 大さじ4
さつまいも 300g
鶏もも肉 200g
油揚げ 1枚
黒いりごま 適量
【作り方】
1.生米は浸水させ、水切りをしておく。油揚げは油抜きをし、キッチンペーパーで水気をふき取り、短冊切りにする。
2.さつまいもは大きめのいちょう切りにする。鶏もも肉は小さめに切る。
3.鶏もも肉に熱湯をかけ、白っぽくなったら水で洗い流して水気を切る。
4.鍋に生米を入れ、水と白だしを加える。油揚げ、鶏もも肉、さつまいもをのせて、ふたをする。
5.鍋を弱中火にかける。沸騰したら弱火にして15分加熱し、火を止めて10分蒸らす。うつわに盛り付け、黒いりごまを振って完成。
秋らしいごろっとしたさつまいもがたっぷり入った炊き込みごはんです。
さつまいもはよく洗って皮付きのまま調理するのがおすすめです。
さつまいもの色のコントラストによって見た目が華やかに見えるだけでなく、皮にも栄養が多く含まれています。
めんつゆや醤油を使わず、白だしで仕上げて鮮やかさが引き立つようにしているのもポイントです。
さつまいもは大きめに切っても、下茹でせず一緒に炊くことでふっくら仕上がります。
小分けにラップに包めば、冷凍保存もできるのでぜひ多めに作ってみてください。
エネルギー:434kcal
食塩相当量:2.5g
* * *
今回ご紹介したレシピは、どちらも炊飯器の普通炊飯でも調理できます。
炊飯器調理もお試しください。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。