畑からテーブルへ運ばれる地場の野菜で大地の恵みを表現
ダ テッラ(明日香)
のどかな田園風景のなかに飛鳥京の古代ロマンを感じる明日香村飛鳥寺(法興寺)などと並ぶ飛鳥四大寺のひとつ川原寺跡の近くで、生まれ育った家をイタリアンレストランに改修した中井宏和さん(36歳)。両親や自身が代々継いできた畑の野菜を料理に使い、その美味しさを形にしたいという想いからだった。季節ごとの野菜はもちろん、米や小麦も栽培し、収穫した小麦は石臼で挽き全粒粉のパンやパスタとして供している。
「野菜は茹でたり、焼いたり、生のままなど、それぞれの特徴を活かして調理します。明日香村で育った野菜の可能性を引き出したいですね」(中井さん)
イタリア語で「大地」を意味する店名から名付けた「大地から」というサラダには約20種類の野菜が盛られる。野菜のソースで全体を合わせると、繊細さや力強さ、華やかさ、素朴さなど野菜の輪郭が際立つ。
ダ テッラ
高市郡明日香村川原884
電話:0744・41・9072
営業時間:12時~15時(最終注文13時30分)、18時~22時(最終注文20時)
定休日:水曜、木曜
予算:昼7150円、夜1万1000円 12席。要予約。
撮影/大腰和則
※この記事は『サライ』2022年6月号より転載しました。