新着記事

子どもがいない場合の相続や自身の介護はどうすべきか|『子どもなくても老後安心読本』

老後も死後も揉め事ばかり!? 子どもがいない夫婦、独身者は、自分の「相続」「介護」「葬式」はどうすべきか?

いい夫婦の日

いい夫婦の日「ダイヤモンドのようにキラキラ輝く芸能人夫婦 2019」ランキング|1位はあの“美女と野獣カップル”

宝塚歌劇

100年を超える歳月に磨かれた、日本が誇るエンターテインメント・宝塚歌劇が導く、大人の上質な時間 ~夫婦で初めてのタカラヅカ~[PR]

LINEの無料スタンプを手に入れる方法【スマホ基本のき 第6回】

英語圏で広がる「プロナウンスティッカー」とは?|米語辞典から学ぶ新しい英語(2)【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編31】

英語圏で広がる「プロナウンスティッカー」とは?|米語辞典から学ぶ新しい英語(2)【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編31】

子どもとお金

子どもが「今すぐYouTuberになりたい」と言ったら?|子どもがお金を稼ぐことを親たちはどう考えている

【ビジネスの極意】有能そうに見えないのに、給料が高い人。何が上司に評価されているのか?

【ビジネスの極意】有能そうに見えないのに、給料が高い人。何が上司に評価されているのか?

若々しい声は、良い姿勢から!

若々しい声は、良い姿勢から! 猫背を防止してはつらつと声を響かせる方法

20代恋愛

イマドキ20代社会人男性の恋愛事情|職場内に恋人・配偶者がいるのは約3割。お相手の4割は「先輩女性」!

認知症の高齢者の増加とともに深刻化しているゴミ屋敷問題! 最悪の事態を招く前にすべき対策とは…

認知症の高齢者の増加とともに深刻化している「ゴミ屋敷」問題|対処しないと起こる最悪の事態とは?

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 宝塚歌劇
  2. 設計・施工はすべて積水ハウスが担当。バリアフリーをはじめ、高齢者の暮らしやすさに配慮した設えが特徴。写真は50平方メートルの部屋。
  3. 設計・施工はすべて積水ハウスが担当。バリアフリーをはじめ、高齢者の暮らしやすさに配慮した設えが特徴。写真は50平方メートルの部屋。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

催し物

昭和の陶芸家に見いだされて世に広まった、美濃焼の全貌に迫る【黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶】

取材・文/藤田麻希

美濃焼とは、岐阜県南部の美濃で焼かれたやきもの総称です。とくに桃山時代に隆盛し、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などが焼かれ、一世を風靡しました。ところで、美濃でつくられたものなのに、瀬戸や瀬戸黒の名前には、なぜ、愛知県の「瀬戸」という地名が入っているのでしょうか。

■陶芸家・荒川豊蔵によって発見された美濃焼

じつは、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部は、瀬戸で生産された瀬戸焼の一種だと考えられていました。その通説は、昭和5年(1930)、陶芸家の荒川豊蔵による、発見によって覆されました。荒川豊蔵は当時、北大路魯山人の手伝いをしており、魯山人とともに名古屋を訪れた際、桃山時代の「志野竹の子文筒茶碗」を見る機会を得ました。そのときに、高台の内側についていた赤い米粒大の土を見て、そのような土が瀬戸で使われていないことから、通説に疑問を持ちました。その後、美濃の大萱にある古窯を調査した折に、偶然にも、魯山人と見たのと同じ、竹の子模様が描かれた陶片を発見し、志野が美濃で焼かれたことが実証されたのです。さらに、黄瀬戸や瀬戸黒の陶片も美濃から見つかり、これらの発見をきっかけに、瀬戸焼から独立した美濃焼という概念が定着しました。

「黄瀬戸竹花入」 荒川豊蔵 昭和33年(1958) 愛知県陶磁美術館 (川崎音三氏寄贈)

「黄瀬戸竹花入」 荒川豊蔵 昭和33年(1958) 愛知県陶磁美術館 (川崎音三氏寄贈)

このような経緯で「発見」された美濃焼に関する展覧会「サントリー芸術財団50周年 黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」が開催されています。この展覧会の出品作品から、その特徴を見ていきましょう。

■黄瀬戸――シンメトリーで丹精な姿

日本絵画史と同様、日本の陶磁史も中国の影響を受けながら展開してきました。中国陶磁は「唐物」と呼ばれ、武将たちの垂涎の的でした。やがて、15世紀末頃から瀬戸や美濃では、唐物を写した和物茶陶がつくられるようになり、端正な形の唐物の姿を借りた黄瀬戸も多くつくられます。「黄瀬戸立鼓花入」は、中国由来の古銅と呼ばれる銅器の形を参考にしています。桃山時代には、あえて形をゆがませる造形が流行りましたが、黄瀬戸については、シンメトリーでシンプルな端正な形の作例が多いです。

「黄瀬戸立鼓花入」 桃山時代 16~17世紀 サントリー美術館

「黄瀬戸立鼓花入」 桃山時代 16~17世紀 サントリー美術館

■志野――絵が描かれている革新性

志野は日本初の白い釉薬を施したやきものです。中国の白磁を写そうとする過程で、長石釉という白い釉薬が使われるようになり、志野が生まれました。白磁の固く冷たい雰囲気には遠く及びませんでしたが、ぽってりとした釉薬による柔らかく温かみのある独自の風合いが人気を集めました。また、日本で初めて下絵付(釉をかけるまえに絵付をする技法)が行なわれたのも志野でした。茶色や深緑など、焼き締めの渋い色が中心だったやきものの世界に、白地に絵が描かれた華やかなやきものが登場したのです。

「志野茶碗 銘 橋姫」 桃山時代 16~17世紀 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives

「志野茶碗 銘 橋姫」 桃山時代 16~17世紀 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives

■織部――桃山茶陶らしい破格の造形

織部は、茶人・古田織部の好みを反映していると考えられています。銅緑釉による色鮮やかな緑色、あえて歪ませた器の形、轆轤ではなく型を使った山形、州浜形等の自由な造形、大胆で幾何学的な模様などが特徴です。「織部南蛮人燭台」のように、南蛮人そのものを立体化した奇抜な作例もあります。

「織部南蛮人燭台」桃山時代 17世紀 サントリー美術館

「織部南蛮人燭台」桃山時代 17世紀 サントリー美術館

「織部洲浜形手鉢」桃山時代 17世紀 サントリー美術館

「織部洲浜形手鉢」桃山時代 17世紀 サントリー美術館

また、今回の展覧会の準備を進める過程で、織部の一種である志野織部の絵柄に関する小さな発見がありました。

「16世紀後半から17世紀前半の、扇絵とそれに対応する和歌を記した『扇の草紙』という書物のなかに、傘と鷺を描いた志野織部の向付けの絵柄と同じものを見つけました。『扇の草紙』と絵柄の一致する志野織部の向付は、この一例しか見つけられませんでしたが、『扇の草紙』を参照して志野織部の絵が描かれていたことの一端を示すことができました」(サントリー美術館学芸員・安河内幸絵さん)

本展は、荒川豊蔵など美濃焼の評価を高めた近代陶芸家の作品とともに、約140件の美濃焼の名品を紹介する展覧会です。華やかで色彩豊かな美濃焼の魅力を堪能しに、お出かけください。

【サントリー芸術財団50周年 黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶】
■会期:2019年9月4日(水)~11月10日(日)
※会期中に展示替えがあります。
■会場:サントリー美術館
■住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
■電話番号:03-3479-8600
■展覧会サイト:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_4/
■開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※10月13日(日)、11月3日(日・祝)は20時まで開館。
※いずれも入館は閉館の30分前まで
■休館日:火曜日(11月5日は18時まで開館)

取材・文/藤田麻希
美術ライター。明治学院大学大学院芸術学専攻修了。『美術手帖』などへの寄稿ほか、『日本美術全集』『超絶技巧!明治工芸の粋』『村上隆のスーパーフラット・コレクション』など展覧会図録や書籍の編集・執筆も担当。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 小大君(部分) 鎌倉時代 13世紀 奈良・大和文華館 【展示期間:11月6日~11月24日】 空前絶後! ばらばらになった幻の歌仙絵が京都に集結【[特別展] …
  2. 《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年10月8日 東京国立近代美術館 制作年順に並べることで発見できる、岸田劉生の新たな魅力【没後90…
  3. 「円山・四条派」とは何か? その全貌に迫る【円山応挙から近代京都…
  4. 原三溪ポートレイト 提供:三溪園 明治時代から昭和初期の大コレクター・原三溪が夢見た幻の美術館を具…
  5. 大津絵 猫と鼠 1幅 江戸時代 町田市立博物館蔵 ほっこり癒やされる日本美術が大集合!【特別展 日本の素朴絵― ゆ…
PAGE TOP