写真・文/矢崎海里
12月22日は冬至。
冬至は1年で最も日が短い日です。
冬至には柚子湯に入り、かぼちゃを食べる習慣がよく知られていますが、ほかにも「ん」が付く食べ物が縁起物とされています。
なかでも今が旬のれんこんは、「ん」が2つ付く食材で、より運を呼び込むことができるといわれています。
そこで今回は、れんこんを使ったレシピをご紹介します。
土の中で育ったれんこんは、体を温める作用があるとされています。
柚子湯だけではなく、食事からも体をしっかり温めましょう。
しらすとえびのれんこんもち
【材料】(1人分)
れんこん 150g
しらす 10g
桜えび 大さじ1
長葱 10cm
片栗粉 大さじ2
ごま油 大さじ1/2
<たれ>
★酢 小さじ2
★めんつゆ 小さじ1
★ごま油 小さじ1
【作り方】
1.長葱はみじん切りにする。
2.れんこんは皮をむき、すりおろす。
※皮をむくときは丸めたアルミホイルで皮をこすることで、簡単にむくことができます。
3.2の水気をしぼり、長葱、しらす、桜えびを加え混ぜる。
4.片栗粉を加え、固さを調節する。水っぽいようだったら片栗粉を足す。
5.★の調味料を合わせてたれを作る。
6.フライパンにごま油を熱し、4のたねを中火で両面焼いていく。
7.両面きつね色になったら火を止め、食べやすい大きさに切ったら完成。5のたれをつけて召し上がれ。
シャキシャキ食感が特徴のれんこんも、すりおろし、片栗粉と合わせることでモチモチ食感になります。
ごま油の香りと桜えびやしらすの風味がアクセントです。
れんこんは噛み応えがあり満腹感を感じやすい根菜ですが、このレシピではたっぷりれんこんを食べることができます。
れんこんの皮を包丁やピーラーでむくと、厚めにむけてしまい、栄養を逃すことに。
皮にはポリフェノールが含まれており、抗酸化作用を有することで知られています。
栄養を守るためにもアルミホイルでむく方法、ぜひお試し下さい。
食塩相当量:1.0g
れんこんと鶏手羽元のビール煮
【材料】(1人分)
れんこん 80g
鶏手羽元 2本
人参 20g
ブロッコリー 2房
★ビール(発泡酒でも可) 100ml
★醤油 大さじ1/2
★みりん 大さじ1/2
★砂糖 小さじ1
サラダ油 少々
【作り方】
1.れんこんは食べやすい大きさの乱切りにし、水にさっとさらす。
2.人参はれんこんと同じ大きさの乱切りにする。
3.鶏手羽元は食べやすくするため、骨と平行に切り込みを2本入れる。
4.鍋にサラダ油を薄くひき、中火で鶏手羽元を焼いていく。
5.鶏手羽元に焼き目が付いたら、水気を切ったれんこん、人参を加え軽く炒める。
6.★の調味料を加える。
7.弱火にし、落としぶたをして30分煮込む。
8.ブロッコリーは600Wの電子レンジで90秒加熱する。
9.30分経ったら火を止める。
10.うつわに盛り、ブロッコリーを添えたら完成。
「れんこん」と「にんじん」、「ん」が2つ付く食材を2品も使用したこのレシピは、ビールの苦みがほんのり残る、大人な味わいです。
ビールは発泡酒、飲み残しなど何でもOK。
固くなりがちな鶏手羽元も、ビールで煮込むことで短時間でも柔らかく仕上がります。
大きめに切った根菜も、しっかりと味が染みています。
ビールの種類により苦みや味わいも変わってくるため、苦みが強いと感じたら、砂糖を足して調整して下さい。
豚肉や牛肉など、固い部位のかたまり肉の煮込み料理に向いているこちらのレシピ、ごぼうや大根など、さまざまな根菜と合わせるのがおすすめです。
食塩相当量:1.5g
* * *
穴が空いており、見通しがよいことから縁起物としても活用されるれんこん。
冬至だけではなく、お正月のちょっとしたお祝いメニューとしてもご活用下さい。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。