我が子の再婚が決まったとき、結婚式はどうすべきか悩む方は多いのではないでしょうか? 親としては「再び式にゲストを招待したら、迷惑だと思われないか…?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。初婚のとき、式を挙げていたなら、なおさら今回はどうすべきか気になるところでしょう。 

基本的に、結婚式準備は新郎新婦に任せることになりますが、親としては「ゲストへの配慮は足りているか」など、客観的な視点を持ちつつ見守りたいものです。そのためにも、再婚の結婚式事情を知っておくことが大切になります。

この記事では、再婚の結婚式事情や結婚式のスタイル、ご祝儀問題をご紹介します。

目次
再婚の結婚式
再婚の結婚式は迷惑に思われる?
再婚の結婚式パターン
再婚のお祝い金問題
最後に

再婚の結婚式

2020年の調査によると、全婚姻件数に占める再婚件数の割合は26.4%、およそ4件に1件は再婚となっています(参考:「結婚と家族をめぐる基礎データ」内閣府男女共同参画局調べ)。このことから、近年、再婚は決して珍しいことではないといえるでしょう。

しかし、いざ結婚式を挙げるとなると、再婚の場合はどのようにしたらいいか、「そもそも式を挙げてもいいのだろうか?」と迷う方は多いかもしれません。「一度目の結婚の時に盛大な披露宴をしたから、今回はもういい」とか、「結婚するケジメとして、式は挙げておきたい」など、人によって結婚式・披露宴への想いはさまざまです。

再婚で結婚式を挙げる理由は、大きく分けると以下の3つになります。

1:新しい人生の節目となる
2:これから家族になる両家の交流を図る
3:周囲の人々への感謝を伝える場

このように、再婚であっても、初婚の方と変わらず、前向きに結婚式に取り組む方が多い印象です。再婚の場合、結婚式を挙げない選択もありますが、新郎新婦が式に対して前向きなのであれば、親として背中を押してあげましょう。

再婚の結婚式は、迷惑に思われる?

再婚の結婚式に対して前向きな意見もある一方で、ネット上で「再婚 結婚式」と検索すると、「再婚 結婚式 迷惑」という言葉が見られることがあります。幸せなはずの結婚式で、このような発想になる理由として「結婚式に出席する=お金がかかる」ことが引っかかっているのかもしれません。

前回の結婚式と同じゲストを招待する場合、ご祝儀制にすると、再びご祝儀をいただくことになります。結婚式はおめでたいことですが、何度も重なるとゲストに負担となり、複雑な心境にさせてしまうことがあるかもしれません。

新郎新婦や親御さんにとっても、同じゲストから再度ご祝儀をいただくのは、気が引けるのものです。二回目の結婚式もご祝儀制を採用する場合、引き出物のグレードをアップさせるなど、ゲストへ誠意ある対応を心がけましょう。

再婚の結婚式パターン

一口に再婚といっても、人それぞれ再婚の形があります。例えば、新婦が初婚で新郎が再婚のこともあれば、新郎新婦共に再婚の場合もあるでしょう。だからこそ、結婚式への熱量も、人それぞれ異なります。お互いの気持ちに温度差がある場合、意見を擦り合わせて、お互いの妥協点を見つけることが大切です。

ここでは、再婚の形別結婚式のパターンをご紹介します。

片方のみ再婚

一般的に「再婚の結婚式」と聞くと、少人数の結婚式をイメージされる方が多いのではないでしょうか? しかし、必ずしもそうではありません。ブライダル業界に勤める私の個人的な感触としては、片方のみが再婚の場合、ある程度の規模の結婚式(ゲスト50人以上)が行なわれる傾向にあります。

女性が初婚でも再婚でも、盛大な結婚式を希望していれば、豪華な結婚式が行なわれることもありました。総合的に見て、男性が女性の意見に歩み寄り、女性の願いが叶えられている印象です。

しかし、結婚式は新郎新婦だけのものではなく、両家それぞれの親の考えもあります。全体の意見をバランスよく取り入れながら、希望の結婚式の形を模索していけるといいでしょう。

新郎新婦ともに再婚

新郎新婦ともに再婚の場合、「新郎新婦二人だけ」や「親族のみ招待するアットホームな結婚式」を挙げる方が多い印象です。

新郎新婦が一回目の結婚式をそれなりの規模で挙げていたら、たくさんのゲストから再度お祝いしてもらうのは、遠慮してしまうかもしれません。少人数の結婚式なら、周りの目を気にせず、純粋に結婚式を楽しむことができます。大人数の結婚式では味わえない、リラックスしたパーティーを楽しむのも一案です。

また、式ではなく写真だけの「フォトウエディング」をされる方もいらっしゃいます。お互いが一度結婚を経験したからこそ、次は自分たちらしい形にこだわる方が多い印象です。

再婚のお祝い金問題

再婚の結婚式において、ご祝儀問題は、ゲストの心情を左右するといってもいいテーマでしょう。結婚式を挙げることが決まれば、

・前回の結婚式と同じゲストを招待するのか
・今回の結婚式はご祝儀制にするのか

の2点が結婚式の満足度に関わる重要なポイントです。

ここでは、再婚の結婚式のお祝い事情についてご紹介します。

ご祝儀を辞退することも視野に

一回目の結婚式と同じゲストを招待する場合、ご祝儀を辞退するのも一つです。招待を打診するタイミングで、ゲストに「ご祝儀は不要です」と伝えておくと、ゲストも式に参加しやすくなるかもしれません。

ただし、ご祝儀なしの結婚式は、新郎新婦がほぼ全額費用を自己負担することになります。同じゲストを再度結婚式に招待したいなら、費用面に関しては覚悟が必要でしょう。

親戚であれば、事前に親を通してご祝儀を辞退する旨を伝えていても、結婚式当日にいただくことがあるかもしれません。そのようなケースでは、後日「内祝い」を贈り、親からもきちんとお礼を伝えると丁寧です。

会費制にする

前回の結婚式でご祝儀制を取り入れていたのであれば、今回は会費制を取り入れるのもいいでしょう。レストランでの友人メインの気楽な結婚式であれば、結婚式場より費用が抑えられることがほとんどです。

会費制パーティーの費用は、1~1.5万円の範囲が一般的になります。結婚式のご祝儀より低い価格であれば、ゲストの負担も減らせるでしょう。

ただし、会費制だからといって節約に走ると、ゲストは新郎新婦に対して不信感を抱いてしまうかもしれません。ゲストは忙しい中、両家のために来てくれているのです。結婚式での対応が、今後のお付き合いに響いてくる可能性もあります。会費制とはいえ、ゲストへのおもてなしは十分なものを用意しましょう。

最後に

親としては、子どもの再婚の結婚式は、何かとゲストに遠慮する部分があるかもしれません。しかし、配慮を怠らず誠意を持った対応を心がけていれば、皆が満足してくれる結婚式になるでしょう。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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