文/鈴木珠美
犬を飼っている方は愛犬とドライブを楽しむ人も多いと思います。そこで今回は愛犬を車に慣らす方法から安全に運転するコツをご紹介。ポイントを押させて、安全にドライブを楽しみましょう。
愛犬のドライブデビュー
愛犬とはじめてのドライブ。突然、車に乗せてしまうのはNGです。いきなり車に乗せて出かけてしまうと、犬に「車は怖い!」と印象づけてしまう恐れがあるためです。そこではじめて車に犬を乗せるときは、まず車内の空間に慣れさせることからはじめます。
最初はエンジンをかけずに車内に乗せて、車内で遊ばせて「車は怖くない場所だよ」ということを犬に教えながら、車の空間に慣らすことが大切です。空間に慣れてきたら近くの公園までプチドライブに出かけてみましょう。
はじめてのプチドライブでは、目的地も犬にとって楽しい場所にします。はじめてのドライブで動物病院に、車に乗って出かけると「嫌な場所に連れて行かれる!」と犬が思ってしまいがち。車に慣れるまでは車に乗ると公園やドッグランに行けるなど、犬にとって楽しい場所を目的地にしましょう。「車に乗ると楽しい場所へ行けるんだ!!」と犬に思わせることも、車=楽しいと思わせるコツです。
愛犬の指定席を用意しよう
車で出かけるときは、愛犬の安全装備、お出かけグッズを用意することも犬と安全に楽しくドライブを楽しむコツです。まず何よりも大切なのは犬の指定席を作ること。もっとも安全なのは車内用ケージの用意です。中・大型犬の場合は、ラゲッジルームにケージを用意して動かないようにケージを固定します。小型犬の場合はシートベルトに固定できるキャリーバッグもおすすめです。万が一、急なブレーキをしたときに犬がケージやキャリーバッグから飛び出さないように、しっかりと固定しましょう。
適度にリフレッシュ休憩をとろう
また車で出かけるときは愛犬用ドライブグッズも用意しましょう。用意したいグッズは普段の散歩のときと同様です。犬用の携帯用水入れ、オヤツ、リードまたはハーネス、トイレグッズの用意などなど。少しずつ車で移動する距離を増やしていけば、ロングドライブにも出かけられるようになります。ロングドライブでは、1時間半に1度は犬の休憩タイムをとることも大切です。これは運転するドライバーにとっても同じ。犬にとっては緊張をほぐしリフレッシュする時間。ドライバーは、リフレッシュすることで瑞々しい集中力を取り戻します。こまめに休憩タイムをとることは安全にドライブを楽しむコツです。
犬も人も快適な運転テクニック
犬&人を乗せるときも同様、急ハンドル、急加速、急ブレーキといった急な動作は禁物です。またゆっくり車を走らせたり、スピードをあげて走るなど、ムラのある運転は、安全面からいっても危険で、同乗者にとってもは不快な運転です。周囲の車との流れにあわせながらもなるべく一定の速度をキープして車を走らせましょう。
犬はもちろん誰かを車に乗せる前には、車内やラゲッジルームの整理整頓を心がけて、すっきりと空間を確保しておくことはおもてなしにもつながるポイント。ゴミや余計なものが車内に転がっていないように不要な荷物は車から降ろしておきましょう。
タイヤの空気圧もチェック
日常から気を付けたいことですが、とくにロングドライブに出かける前はタイヤの空気圧もチェックしておくと安心です。適正空気圧よりも低い空気圧になっていると、乗り心地も悪く、燃費も悪化します。タイヤの空気圧はガソリンスタンドなどで、無料でチェックすることができる場所もあるので、定期的に点検しましょう。
文・鈴木珠美
カーライフアドバイザー&ヨガ講師。出版社を経て車、健康な体と心を作るための企画編集執筆、ワークショップなどを行っている。女性のための車生活マガジン「beecar(ビーカー)https://www.beecar.jp/ 」運営。