近年行ってみたい海外の旅行先ランキングで常に上位の人気の国、台湾。東京から約3時間半と、気軽に行けて治安もよく、グルメや観光など多くの魅力が手軽に楽しめるのが人気の秘密だろう。
そんな台湾、台北に行かれる方のために、知っているとちょっと便利な秘訣や豆知識をご紹介しよう。
今回は、【飲食編】。
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・生水に注意!
台湾では生水は飲まない方がいい。これは、建物やそこから給水する管が老朽化しているからだと言われている。水はボトル入りミネラルウォーターを利用するのがいいだろう。そのような事情なので、食堂などでは水が出てくることはまずない。だが、そういったところは飲み物を持ち込んでも文句を言われることもあまりない。店によっては、お茶が用意されているところもある。また、フードコートなどには無料の給水機があるところもある。
・「買2送1」とは?
コンビニなどの飲み物の棚に「買2送1」、「買1送1」などと書いてあることがある。これは、「買2送1」なら2個買うと3個目無料、「買1送1」1個買うともう1個は無料、の意味だ。ミネラルウォーターなど、よくコンビニなどの入り口で「買1送1」となっている場合が多い。この場合はレジに2本持っていけば1本分の価格で2本購入できる、ということだ。
また「90折」とか「80折」と書いてあるものがあったりするが、これは「90折」=「価格の90%(1割引き)」、「80折」=「価格の80%(2割引き)」という意味である。
・だいたいのお茶は甘いので気をつけよう!
コンビニで売っているウーロン茶や緑茶は、ほとんど甘い味がついている。よく見ないと甘いお茶を飲むことになってしまう。無糖のお茶は「日式」(日本式の意味)と書かれているので注意して選ぼう。また、裏側の成分に「庶糖」というように「糖」の文字があれば、それは甘い味がついていると判断できる。
・おでんは台湾で人気メニュー?
だいたいのコンビニで一年中売っている「おでん」。台湾では「関東煮」と呼ばれ、人気メニューだ。セルフ式で具はほとんど日本と変わらないが、店によっては玉子が殻付きで中国茶で煮られており、独特の風味で美味しい。また、小さい即席麺も一緒に売られていることも多く、おでんの汁に即席麺を入れて食べる人も多い。
・台湾のおでんは滷味(ルーウェイ)
台湾オリジナルおでんと言えるのが、滷味(ルーウェイ)。台湾式煮込み料理だ。屋台で供されることが多く、さまざまな具がならんでいる中から好みのものを店の人に指差して取ってもらうか、セルフで備え付けのザルに入れ、店の人に渡すと、煮込んで汁とともに渡してくれる。こちらでも、即席麺を入れる人が多い。値段は具の種類によって異なる。
・街で見かける「素食」「自助餐」とは?
街を歩いていると「素食」と書かれた看板の店がある。これは「ベジタリアン料理」のこと。台湾では宗教的なことから菜食の人も多いようで、こういった「素食」の店がかなりある。
また、「自助餐」と書かれた店も。これは、ビュッフェ式の店のことだが、自分で取るのではなく、多くの総菜が並んでいるところからお店の人に好きなものをプレートに盛ってもらう形式の店が多い。
・胡椒餅は辛くない?
有名なファーストフード、胡椒餅。その名の通り、胡椒がピリッと効いている焼き饅頭なのだが、実は胡椒を使っているから胡椒餅、なのではない。もともと中国福建省にある福州の葱肉餅がルーツのようだが、台湾の方言でこの「福州」と「胡椒」の発音が近いことから「胡椒餅」と呼ばれるようになったという(諸説あります)。1個だいたい50~60NT$(約200~240円)。有名な店はいつも行列だが、並んでいる店はやはり美味しい。列の進みは早いので、1度は試してみたい。アツアツなので火傷に注意!
・どっちを食べる? 「魯肉飯(ルーローハン)」?、「鶏肉飯(ジーローハン)」?
魯肉飯(ルーローハン)は刻んだ豚肉を甘辛く煮て、タレとともにご飯にかけたもの。鶏肉飯(ジーローハン)は細かく裂いた鶏肉にタレをかけたもの。最近では日本でもサラダチキンブームを反映してか、鶏肉飯を取り上げられることも多くなってきた。見た目に反してあっさり、というよりはコクのある味で、こちらも美味しい。店によっていろいろな味があり、小さい茶碗で供されることが多いので食べ比べも楽しい。
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