写真・文/矢崎海里
冬の果物の定番、みかんはビタミンCも豊富で、風邪予防として食べている方も多いかと思います。
この時期、こたつでみかんは最高の至福のひとときにもなりますよね。
今回はそんなみかんの皮を捨てずに作る「みかん胡椒」をご紹介したいと思います。
みかん胡椒とは?
皆さん、ゆず胡椒はご存じですか?
唐辛子とゆずを使った辛味調味料のことで、青ゆずと青唐辛子を使って作られるのが定番です。
ここでの「胡椒」は唐辛子のことで、一般的な「コショウ」ではありません。
このゆず胡椒はアレンジ次第でレモン胡椒やすだち胡椒などにもなります。
今回ご紹介するみかん胡椒は、みかんが名産である山口県周防大島を中心に親しまれています。
みかんの皮と唐辛子を使って作られるみかん胡椒は、さっぱりとした柑橘系の風味に、ぴりっとアクセントが特徴の高級感ある調味料に。
お鍋や焼き鳥、お刺身と何にでも活用できる上に、柑橘系の香りと唐辛子の香りで減塩効果も!
まずはみかん胡椒の作り方をご紹介します。
みかん胡椒の作り方
【材料】(作りやすい分量)
みかんの皮 2~3個分
みかん果汁 大さじ2
一味唐辛子 小さじ1(お好みで調整)
塩 小さじ1/2
【作り方】
1.みかんの皮をむき、白い部分を包丁でそぐ
2.みかん果汁を搾る
3.フードプロセッサーにみかんの皮、果汁、一味唐辛子、塩を入れて回す
(一味唐辛子は回しながら味見をし、辛さを調節して下さい)
4.完成
さらにミルミキサーにかけると細かくなめらかになります。
次にこのみかん胡椒を使った減塩レシピをご紹介します。
鶏肉のみかん胡椒照り焼き
【材料】(1人分)
鶏もも肉 100g
片栗粉 大さじ2
★醤油 小さじ1
★みかん胡椒 小さじ1
★酒 小さじ2
★みりん 小さじ2
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.鶏肉は両面に片栗粉をまぶしておく
2.★の調味料を混ぜ合わせる
3.フライパンに油をひき、中火で鶏肉を皮目から焼く
4.鶏肉に火が通ったら弱火にし、★の調味料を回し入れ、絡める
5.食べやすい大きさに切り、完成
鶏肉に片栗粉をまぶすことで、調味料を入れたときにほどよくとろみがつきます。
食材に絡むことで少ない塩分でもしっかりと満足のいく味に。
みかんの爽やかな風味とぴりっと唐辛子で、手をかけたような上品な仕上がりになっています。
食塩相当量:1.1g
* * *
この作り方のアレンジで、ゆずやレモンなど色々な柑橘胡椒を作ることができます。
作ったあとは消毒した密閉容器に保存することで日持ちするので、お肉やお魚、ドレッシングやディップソースにアレンジして野菜にと、幅広く料理に活用していきましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。