テレビを見るときや食事をするときなど、場面に合わせて、座面の高さを3段階に調節できる、じつに秀逸な座椅子である。いちばん低い状態では、あぐらが楽に組める高さがあり、畳に直座りする姿勢がそろそろ辛くなってきたサライ世代の体にはありがたい。
広島県府中市にある「中居木工」は、家具製造が盛んな広島県府中市において異彩を放つメーカー。21年前に発売した折り畳み式木製ベッドは、今も売れ続け同社を代表する製品に育つなど、革新的な家具を生み出している。
そんな中居木工の製品の特徴をひと言でいうと「動く」ということ。この座椅子も上下に動くことで、ダイニングテーブルから卓袱台まで、ちょうどいい高さまで自在に対応する。座椅子という和の味わいを基本にして、洋風の暮らしにも対応するハイブリッド(複合的)な製品と言えるだろう。
また開発に当たっては広島大学医学部と共同研究をし、医学や人間工学に裏打ちされた製品となっている。
座面の生地には和のテイストを感じさせる市松模様を採用。我が家にも一脚あればどう使うか。そんな想像をするのが楽しくなる座椅子である。
【今日の逸品】
高さが変わる座椅子・黒
中居木工
19,800円(消費税8%込み)