そろそろ忘年会のシーズンも近づいてきた。酒席でのまず一杯はビール、というパターンが多いだろう。マイボイスコム株式会社の、6回目となる『ビールの利用』に関するインターネット調査の結果をご紹介しよう。
【調査対象】「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】2018年10月01日~10月05日
【回答者数】10,314名
【調査機関】マイボイスコム株式会社(https://www.myvoice.co.jp/)
◆ビールの飲用頻度〔あなたは、どのくらいの頻度でビールを飲んでいますか。※発泡酒や新ジャンルビール、ノンアルコールビールは含みません。〕
まずは、ビールを飲む頻度の調査結果。ビールの飲用者は6割、男性50~70代では7割強~8割弱、とシニア世代は、やはりビール、である。
「週1回以上」はビール飲用者の6割弱、男性では6割強、女性では5割強だ。
◆直近1年以内に飲んだビール 〔(ビールを飲む方)あなたが、直近1年以内に飲んだビールの銘柄を全てお選びください。※発泡酒や新ジャンルビール、ノンアルコールビールは含みません。(複数回答可)〕
直近1年以内に飲んだビールの銘柄は(複数回答)、「アサヒスーパードライ」がビール飲用者の66.1%、「一番搾り生ビール」が45.7%、「ザ・プレミアム・モルツ」「ヱビスビール」が各3割強となっている。
◆ビールの飲用場面〔(ビールを飲む方)あなたがビールを飲むのは、どのような場面が多いですか。※発泡酒や新ジャンルビール、ノンアルコールビールは含みません。(複数回答可)〕
ビールの飲用場面は(複数回答)、「食事中」がビール飲用者の60.8%、「食事の前」「仕事や飲み会などの、つきあいで飲むとき」「最初の一杯(とりあえずビール)」が各20%台と意外な結果に。
外でビールを飲む機会が減った、というよりは、家飲み、が増えた、ということだろうか?
「食事中」「家族と一緒に、家族の晩酌のつきあい」は女性、「食事の前」は男性高年代層、「食事の後」は若年層で比率が高くなっている。
◆ビール購入時の重視点 〔(ビールを飲む方)あなたがビールを購入するとき、どのような点を重視して選びますか。※発泡酒や新ジャンルビール、ノンアルコールビールは含みません。(複数回答可)〕
ビール購入時の重視点は(複数回答)、「味」がビール飲用者の71.8%、「のどごし」「価格」が3~4割となっている。過去の調査と比べて、「価格」は減少傾向のようだ。『ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール』主飲用者では、その名の通り「香り」の比率が高くなっている。
◆ビールの飲用意向 〔(アルコール飲料を飲む方)あなたは、今後ビールを飲みたいと思いますか。現在飲んでいる方は今後も飲みたいと思いますか。〕
ビールの飲用意向者はアルコール飲料飲用者の76.5%、男性40~70代では各80%台。
一方、男性20代や女性20~30代では5~6割と低くなっている。ビールを月1回以上飲む層では9割、ビールを飲まない層では2割です。非飲用意向者は10.9%となってる。
これも若者のビール離れ、というよりは、昔に比べて選択肢の多さがこの結果となっているのではないだろうか。
最後に自由回答の、ビールがおいしいと思う場面 (全4,647件)の中から、抜粋して紹介してみよう。
・暑い中作業をして疲れた後に風呂に入って、扇風機にあたりながら飲む一杯が最高においしい。(男性24歳)
・油っぽい食事の時にビールを飲むと、油が流されて美味しく感じる。(男性31歳)
・ジョギングの後、シャワーを浴びて野外で飲むビール。(男性48歳)
・落ちついた時にビールを飲む事が多いです。(男性53歳)
・暑くて咽喉が乾いているときの食事前の一杯。(男性66歳)
・仕事から帰って来て家族のお食事を作っている最中に飲むビールがとても美味しい。(女性28歳)
・休日の昼間、家事を終えて一人で飲むビール。(女性37歳)
・仕事が成功した後のビール。みんなで飲むのが美味しい。(女性36歳)
・暑い時、冷えたビールを飲むとおいしい。味の濃いものを食べたときなど。(女性45歳)
・お風呂上がりの寝る前。飲むことによって普段とは違う気分になれる。(女性69歳)
このアンケート結果から見ると、ビール人気に陰りが、という風に見えがちだが、むしろ、そのほかの酒の種類が多くなって、ビール以外の選択肢が増えた、ということではないだろうか。
ビール業界はこれから忘年会、新年会に向けて広告宣伝合戦を繰り広げることだろう。むしろ夏よりも多いかもしれない。最近では広告で紹介されるいろいろな種類のビールから、好みに合ったビールを探す、という新たな楽しみも加わったかもしれない。