日本が世界に誇る文化遺産である城。その地の歴史的なシンボルとして、人気の観光スポットとなっている。この度、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が、投稿された口コミをもとに「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2018」を発表した。同ランキングは今年で6回目。早速、ベスト20を紹介していこう! ※()内の数字は昨年の順位。
第1位(1) 「姫路城」兵庫県姫路市
2016年、2017年に引き続き3年連続1位を獲得。日本の城として、初めてユネスコ世界遺産に登録された。2009年から続いていた大修理が2015年に終わり、「白鷺城」の異名にふさわしい真っ白な城壁が公開されたこともあり、ここ数年高い人気を集めている。
第2位(5) 「二条城」京都府京都市
昨年から3つ順位を上げた。1603年に徳川家康が上洛した際の宿泊所として造営、その後3代将軍家光が伏見城の遺構を移すなどして1626年に完成。そして15代将軍慶喜が大政奉還をした城としても有名。京都屈指の観光名所として、連日多くの人が訪れている。
第3位(3) 「松山城」愛媛県松山市
3位には昨年同様に「松山城」がランクイン。松山市の中心部である標高132mの城山(勝山)の山頂に本丸があり、裾野に二之丸(二之丸史跡庭園)、三之丸(堀之内)がある。日本で12か所しか残っていない、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭のひとつ。
第4位(2) 「松本城」長野県松本市
1位の真っ白な「姫路城」とは対照的な漆黒の天守で人気の「松本城」。現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城。別名“烏城”とも呼ばれる。天気が良いと北アルプスの山々も一望でき、雄大な自然と城を同時に楽しむことができる。
第5位(18) 「岡城阯」大分県竹田市
城跡のなかで最も順位が高かったのが「岡城阯」だ。昨年の18位から、一気に13位もランクアップ。現在は石垣を残すのみだが、滝廉太郎『荒城の月』のモデルとなった城として知られ、「歌の通り、月とのコントラストが最高です」といった口コミもある。
第6位(10) 「中城城跡」沖縄県北中城村
続いても城跡がランクイン。自然の岩石や地形を巧みに利用した美しい曲線の城壁、当時の巧みな石積技術を目の前で見る事ができる。訪れた人は、琉球王朝の壮大さを肌で感じられると人気。
第7位(‐) 「犬山城」愛知県犬山市
昨年圏外からランクイン。城としての規模は比較的小さいものの、「川沿いの小高い山に建っているため、天守閣からの景色もとても綺麗」など、天守閣からの景色を高く評価する口コミが多い。
第8位(4) 「備中松山城」岡山県高粱市
標高430メートルにある日本一高い山城。昨年から4ランク下がったが、人気は健在。お城本体を楽しむのもいいが、雲海が発生する時期(9月下旬~4月上旬の明け方)は近くの展望台から雲海に浮かぶ姿を眺められることも。幻想的な景色で出会える。
第9位(6) 「松江城」島根県松江市
400年以上前に建造され、2015年7月に国宝に指定。入母屋破風の屋根が羽根を広げたように見えることから別名「千鳥城」とも呼ばれている。城内には、築常時からある桐の階段など、随所で歴史を感じられる。最上階の天守からは、松江の町並みを一望できる絶景スポットだ。
第10位(初) 「岩村城址」岐阜県恵那市
遠山景朝によって1221年に築城。霧が多く発生する場所であることから「霧ヶ城」とも呼ばれたという。1873年に城が解体され、現在、跡地には岩村歴史資料館が開館。天守閣はないが、石垣も素晴らしく、周辺の散策もセットで楽しめると評判だ。
11位~20位は次のページに続きます。