文・写真/佐竹敦
今回ご紹介する「浜野浦の棚田」は、佐賀県玄海町にある棚田です。玄界灘を背景にした景観が特に秀逸で、平成11年には「日本の棚田百選」にも選ばれた、日本を代表する棚田の一つです。
浜まで降りて行くと、海と棚田と船と作業小屋という、まさに日本の原風景といった景観を目にすることができます。
そんな浜野浦の棚田ですが、田んぼに水が張られた時から田植え直後で稲がまだ大きくなっていない時期(4月中旬~5月頃)の夕暮れ時になると、空と海と棚田が夕日に真っ赤に染められ、最高の景観・空間が出現します。
空も、海も、田んぼも、見渡す限りの景観が、どこまでも赤く、情熱的に染め上げられていきます。この情景はとても写真では再現できず、言葉で言い表すこともできません。現地で目撃した人だけの、特別な体験となります。
この絶景を目にすることができるのは「田植え前で田んぼに水が張られた時から田植え直後で稲がまだ大きくなっていない時」と季節が限られています。ちょうどゴールデンウィークの時期ですので、ゴールデンウィークのお出掛け候補地としてチェックしてみてはいかがでしょうか? ぜひご自身のその目でみていただきたい、屈指の絶景です。
【浜野浦の棚田】
■所在地/佐賀県東松浦郡 玄海町浜野浦
■アクセス/福岡から市営地下鉄、JR肥薩線またはバスで唐津へ。唐津からバスで40分。
文・写真/佐竹敦
日本全国の即身仏・一之宮・五重塔・三重塔・滝百選・棚田百選・国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。主な著書に「この滝がすごい!」「日本の滝めぐり」等。テレビ東京の「厳選!いい宿ナビ」のコラム執筆、@nifty温泉の記事執筆等、ライターとしても各メディアで活躍中。