写真・文/矢崎海里

爽やかな香りで肉や魚の臭み消し、料理の風味付けなどに使われるローズマリー。
買ったものの少量しか使用せず、使い切れなかった経験はありませんか?
今回はローズマリーをたっぷり使った減塩レシピをご紹介します。
すっきりとした香りは、減塩調理の強い味方になります。
最後に料理以外の活用方法もご紹介しているので、余さず最後まで上手に使い切りましょう。
ローズマリーと塩麹のチキン

【材料】(1人分)
鶏もも肉 1枚(150g)
★ローズマリー 2~3本
★塩麹 10g
★オリーブオイル 大さじ1/2
【作り方】
1.ポリ袋に鶏もも肉、★の材料を入れ、冷蔵庫で半日程度漬ける。

2.フライパンを弱中火に熱し、皮目から焦がさないよう返しながら火が通るまで焼き、食べやすい大きさに切ったら完成。
オリーブオイルとローズマリーという洋風の味付けに、塩麹を合わせたアレンジレシピです。
塩麹のまろやかな甘みと適度な塩気がよく合います。
塩麹に漬けることで、鶏肉も柔らかくしっとり仕上がるので、むね肉で作るのもおすすめです。
ローズマリーチキンはクリスマス料理の定番。
乾燥タイプのローズマリーでも作れますが、フレッシュハーブを使ったものは格別です。
塩で味付けするレシピが多いですが、塩は少量でも食塩相当量が多いため、味付けの調整が難しいのが悩みどころ。
今回は塩麹を使って、誰でもちょうどいい味付けに仕上がるようにしています。
食塩相当量:1.6g
ホットケーキミックスで作る! ローズマリーのフォカッチャ

【材料】(15cm×15cm天板1枚 2~3人分)
★ホットケーキミックス 200g
★水 大さじ4
★オリーブオイル 大さじ2
★ローズマリー(刻んだもの) 3本分
オリーブオイル(塗る用) 大さじ1
ローズマリー 1~2本
【作り方】
1.ボウルに★の材料を入れ、手でこねながらひとまとめにする。

2.天板にクッキングシートを敷き、1の生地を平らに伸ばす。表面にオリーブオイルを塗り、ローズマリーを刺す。

3.170℃に予熱したオーブンで25分~30分焼き、食べやすい大きさにカットして完成。
ホットケーキミックスを使えばイースト不要、発酵なしで手軽にフォカッチャが作れます。
外はカリッと、中はふわふわで、冷めてもおいしく食べられます。
ローズマリーは中に刻んだものを入れ、焼くまでにトッピングもすることでたっぷり使用。
焼いてもしっかり香りが残ります。
食塩相当量:0.8g
それでも余ってしまった時には
・ハーブティーに
ローズマリーの葉を枝から外し、熱湯を注いで3分ほど蒸らせば、ハーブティーに。
リラックス効果があり、寝る前にもおすすめです。
・ローズマリーオイル
オリーブオイルに枝ごとローズマリーをつけておけば、香りが移って上品なオリーブオイルに。
パンにつけたり、肉や魚を焼いたりするときに活躍します。
・乾燥させて消臭アイテムに
枝のまま乾燥させて、シューズボックスなどにおいの気になる場所に置いておけば、におい消しに。
爽やかな香りが部屋に漂います。
そのほか、小分けにラップで包んでチャック付き保存袋に入れ、冷凍保存する方法もあります。
* * *
最後にご紹介したローズマリーが余ってしまった時の活用方法は、ほかのハーブでも応用できます。
フレッシュハーブは日持ちしませんが、香りは乾燥とは大違いなので、余らせずに上手に使っていきましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
