風呂上がりの一杯から昼飲み、食中酒にとグビッと飲み干したい。そんなときにおすすめしたいのが“焼酎ソーダ割り”。キリッとした味わいに、柑橘やトロピカルフルーツ、白い花、スパイスなど千差万別なる香りが放たれる、炭酸ソーダに合う銘柄を紹介。

宮ヶ浜 MIYAGAHAMA Aroma【芋焼酎】/大山甚七商店( 鹿児島県指宿市)
みかんを丸かじりしたような余韻の長さに酔いしれる
25度720mL/2200円
●さつまいも(タマアカネ)
●米麴(白麴)
明治8年創業の老舗蔵。「伝統と革新で最高の味」をモットーに造られる一滴は、魅惑的な香りとピュアな味わい。“アロマ”の名の通り、みかんのような、紅茶のような、華やかな香りに包まれる。香りの素(もと)はベータカロテンを多く含むタマアカネだ。昔ながらの和甕で仕込み、常圧で丁寧な造りに徹して生まれた、芋の個性がなせる業である。
大山甚七商店 電話:0993・25・2410
Colorful【芋焼酎】/松露酒造(宮崎県串間市)
トロピカルな香りと華やかな味に、気分も上がる
30度720mL/1815円
●さつまいも(タマアカネ、宮崎紅)
●米麴(白麴、黒麴)
つねに新しい焼酎造りに挑戦する杜氏の矢野裕晃さんは、毎日飲んでも飽きない酒を目指し、香り高いドライな新酒と、コクと甘みの強い古酒をバランスよく配合。アールグレイや白い花、トロピカルフルーツのような香りを引き出している。蔵では「旨みが楽しめるお湯割りもおすすめ」とのこと。まさにブレンドの妙が光る味わいだ。
松露酒造 0987・72・0221
一尚ブロンズ【芋焼酎】/小牧醸造(鹿児島県さつま町)
凛としてじんわり沁み入る透明感
25度720mL/1733円
●さつまいも(コガネセンガン)
●米麴(白麴)
焼酎には珍しいドイツのビール酵母で仕込んだ味わいは、柑橘のニュアンスが印象的。軽やかながらも、味の余韻が長く続く。蔵がすすめる割り方は焼酎3に対してソーダ7の割合。すっきりとした軽快な飲み心地で、この夏の定番になりそうだ。和食はもちろんのこと、パンチの効いた中華やイタリアンにも寄り添うマルチプレーヤーだ。
小牧醸造 電話:0996・53・0001

KIRISHIMA No.8【芋焼酎】/霧島酒造(宮崎県都城市)
果実のようなみずみずしさとコク
25度490mL/1155円
●さつまいも(霧島8)
●米麴(白麴、黒麴)
「芋がつくった、果実感」と謳う焼酎はマスカットやみかんのようなフレッシュさと、今までにない華やかな香りで話題に。芋は品種開発から励んだ霧島8を使用し、『黒霧島』に使用している酵母と独自のエレガンス酵母を加えて仕込み個性が光る。食事を引き立たせる理想のバランスを目指すなど、おいしさを追求している。
霧島酒造 電話:0986・22・8066
coolmint green【芋焼酎】/国分酒造(鹿児島県霧島市)
名にしおうミントの香りが爽快
26度720mL/1518円
●さつまいも(サツママサリ)
●米麴(白麴)
鹿児島県の契約農家で栽培されたサツママサリ、酵母は鹿児島香り酵母1号を使用し、芋と米麴を同時に仕込む。すると芋のフルーティさと米麴のバナナのような香りが合わさり、爽快なミントの香りが炸裂。名工として名高い杜氏・安田宣久さんが造る酒は斬新で、焼酎好きの心を離さない。涼を誘うペンギンのラベルにも注目。
国分酒造 電話:0995・47・2361
Kesen to Haruka【芋焼酎】/天星酒造(鹿児島県大崎町)
スルスル飲める軽やかさ。芋焼酎の概念が変わる
25度720mL/1595円
●さつまいも(べにはるか)
●米麴(白麴)
シナモンのような香りがある鹿児島県の香木“けせん”の木材を一緒に仕込んだ蔵の意欲作。減圧でじっくり時間をかけて蒸留することで、さつまいもが持つ、レモンやアプリコットの甘酸っぱい香りを引き出している。この妖艶な香りが、ルーロー飯やカレーなどスパイスの効いた料理と好相性。一度飲むと忘れられない、記憶に残る味だ。
天星酒造 電話:099・477・0510











