たくさんの店を知るよりも、季節ごとに通う、馴染みの店を数軒だけ。旬の味を自分のペースで楽しんで、居心地のいい一隅で安らぐ。そんな、京の“ええ店”はいかがですか?

フランス産のマグレ鴨を炭火でじっくり焼き上げた。ブルーベリーの甘酸っぱいソースが合う。2850円。
大正時代に建てられた京町家を6つに区切り、飲食施設として令和6年3月に開業した「湯浅会館」。中庭に面した一軒が、『炭火ビストロ ナッツン』である。
「パリの香りがする店を開きたかった」と話す店主の池口奈津子さん。町家の建具や床の間など伝統建築はそのままに、パリで調達した家具や照明を配し、京都とパリを融合させた。
「朝10時からビストロ料理をお出しするのも、本場のカフェをお手本にしたから。パテや炭焼き料理で、ワインを楽しんでほしい」
自慢の炭焼き料理は、注文が入ってからカウンター前の炭焼き場で焼き上げる鳥や野菜など。秋には、鴨や鹿も産地から届き、濃厚な滋味を満喫できる。池口さんがスイス旅行で出会った「チーズフォンデュ」は、現地のレシピそのまま。有機栽培のバターナッツカボチャやローザンルビーなど数種のブランドじゃがいもに、たっぷりとチーズをからませ味わう。中庭から差し入る陽光や涼やかな風が、ワインを一層進ませる。

アッペンツェラーチーズなど数種のチーズを白ワインで溶かしたスイスの郷土料理。2400円(2人前)。
炭火ビストロ ナッツン

京都市下京区高倉通五条上ル亀屋町172 湯浅会館1階
電話:090・1023・6535
営業時間:10時~16時30分(最終注文)
定休日:月曜、火曜
交通:地下鉄烏丸線五条駅下車、徒歩約4分












