奈良が誇る銘柄豚「ヤマトポーク」を極上食感のとんかつに
ぽくぽく(奈良市内)
数多の飲食店が軒を連ねる、ならまち(※元興寺旧境内を中心とした地域)。なかでも『ぽくぽく』は、銘柄豚「ヤマトポーク」を使ったとんかつで人気を博す。店主の明星剛志さん(48歳)は、日本料理の名店や有名ホテルで研鑽を積んだ腕利きの料理人だ。
「ヤマトポークは最高品質のものを厳選しています。肉質がやわらかく、上質な脂が適度に入っているのが特徴です。一般的な豚肉に比べ、融点温度が低いオレイン酸の含有が多い脂身のため、口溶けもよく、肉の旨みがより感じられます」
と、明星さんは話す。
とんかつは脂の甘みを堪能できるロースを使用する。丁寧な筋切りも秀逸で、驚くほどふわりとした優しい口あたりが印象深い。粗めのパン粉を纏った衣も軽い歯触りで至福を呼ぶ相性だ。
さらにソースではなくフランス産の海塩「ゲランドの塩」に甜茶や漢方、数種のスパイスを加えた特製塩を添えて提供。いっそう、とんかつの味が引き立つ。
牛蒡や蕪、ヤーコン、菊芋など多様な野菜を用いた吸い物や小鉢が付き、栄養バランスも満点だ。
ぽくぽく
奈良市勝南院町23
電話:0742・31・2537
営業時間:11時30分~、18時~19時30分(最終注文)、昼夜とも売り切れ次第閉店
定休日:火曜(祝日は営業)、第1月曜、ほか不定
予算:1900円~ 12席。前日までに電話で要予約(原則として1組4名まで※予約受付時間は10時~11時30分、15時~17時、20時~22時)。
撮影/鈴木誠一
※この記事は『サライ』2022年6月号より転載しました。