100年以上にわたり、おなかの健康や乳酸菌など腸内細菌について研究を続けているビオフェルミン製薬。
人生100年時代の今、「第二の脳」ともいわれる「腸」の健康管理の重要性やケア方法の啓発を目的として、2020年に「人生100年 腸活プロジェクト」を発足した。
春は、新しい環境に緊張する場面も多く、おなかの調子を崩しやすい時期。そこで、新生活を始める生活者をおなかの健康から応援するべく、3月2日、【ビオフェルミン製薬「人生100年腸活プロジェクト」 腸活応援イベント】が開催された。
春は「腸活」を始めるのに適した時期
大腸肛門病専門医の山口トキコ先生(マリーゴールドクリニック)は、春は「腸活」を始めるのにいい時期だと話す。
「春は、新生活が始まる希望に満ちた時期のように感じる方が多いと思いますが、実は、知らず知らずのうちにストレスがかかり、腸内環境が崩れやすい時期です。
卒業、転勤、転居、入学、入社などのライフスタイルの変化が、身体的・精神的に負担となり、自律神経が乱れてしまうことがあります。例えば、新しい環境や人間関係によって緊張を感じたり、ひとり暮らしを始めて食事の栄養バランスが悪くなったり、運動量や睡眠時間が変化したりすると、その影響が腸にも現れてくるのです。
腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、脳の次に多くの神経細胞が集中しているところです。自律神経が乱れると、
腸の消化・吸収・排出の働きの低下につながり、それが、下痢や便秘を引き起こします。また、体中の免疫細胞のおよそ7割が腸に集まっているといわれています。腸は健康を維持するために重要なところなのです。
腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌があるのですが、善玉菌が優勢なのが腸内環境が整っている状態です。
悪玉菌が優勢になると、有害物質や発がん物質が生成されてしまいます。
有害物質は、皮膚細胞へ移動しますが、有害物質を排出するために肌に負担がかかってきます。すると、肌のキメが乱れ角質が溜まり、くすみ、乾燥、にきび、肌荒れにつながります。
腸内環境の乱れは、おなかだけでなく、老化にもつながりますので、人生100年時代の今、腸活がいかに大切かということを知っていただきたいと思います」
「セルフ腸活」で自分に合った腸活を無理なく続ける
つづけて、山口先生は「セルフ腸活」の大切さと、その方法を話します。
「腸活という言葉が浸透し、腸の大切さを知ってはいるものの、どのように腸活をすればいいかよくわからないですとか、時間がないという理由で、約8割の成人が実際に腸活ができていないという調査結果があります。
一言に腸活といっても様々な方法がありますので、自分の体を自分自身でよく見つめて、それぞれの悩みや環境に合った腸活を無理なく行ってください。つまり、セルフ腸活は、セルフ診断でもあります。
春は腸内環境が崩れやすい時期。何か起こる前にケアをするということが大切になってきます。しかし、日頃からのセルフ腸活が大切とはいえ、なかなか解消されない体調不良がある場合、積極的に医師に相談していただきたいと思います」
また、ビオフェルミン製薬 学術情報グループの大石さんは、セルフ腸活について以下のように話す。
「新生活が始まる春は、なにかと緊張しやすい時期ですので、バランスの良い食事や規則正しい生活をすることを意識して、腸内環境を整えておくとよいと思います。自分の腸がどんな状態であるか知っておくことも大切です。
例えば、腸活として、ヨーグルトを食べる方が多いと思いますが、実は、乳酸菌は自分に合っているものがあるのです。2週間ほど試して体の状態をみてみてください。自分に合った菌かどうかがわかると思います」
ジャングルポケット・斉藤さん、おたけさんが腸活応援大使に、スペシャルサポーターに山口もえさんが就任
【ビオフェルミン製薬「人生100年腸活プロジェクト」 腸活応援イベント】では、ジャングルポケットの斉藤さん、おたけさんが腸活応援大使に、山口もえさんがサポーターに任命された。
普段から便秘気味だというおたけさんは、バランスのよい食事を心がけているという。また、体を鍛えているため、栄養を効率よく吸収できるよう腸活を意識した生活を送っているそう。
また、斉藤さんは、子どもの腸内環境を整えるために、サツマイモやバナナを食べさせるようにしているなど、家族の健康のために少しずつ腸活の知識をつけているとのこと。
山口もえさんは、家族の健康を守るために、味噌を手作りするなどのこだわりを持っており、発酵食品をよく摂る、生野菜から酵素を摂るなどを意識した食生活を送っているとのこと。
3人とも腸活に対する意識の高さを見せていた。
最後は、ジャングルポケットの「腸活トレーニング」で幕を閉じた当イベント。
食事だけでなく、運動も腸内環境を整えるために有効だそうだ。
春は、寒暖差や新生活のストレスによって自律神経が乱れやすい時期。
食事、運動、睡眠など、自分にできる方法で無理なく腸内環境を整え、健やかに新生活のスタートが切れるようにしたいものだ。
取材・文 / 一瀬立子