新着記事

IMABARI コットンスヌード|無造作に巻いても形が決まる、暖かなコットン襟巻き

【最後の恋】10年前にリストラをした、20歳年下の女性部下とのロマンス……定年退職の日の特別な出来事~その2~

【最後の恋】10年前にリストラをした、20歳年下の女性部下とのロマンス……定年退職の日の特別な出来事~その1~

ドレッシング利用者は9割弱。「週に2~3回」がボリュームゾーン

チャーハン? 刺身? 漬け物? サラダだけじゃないドレッシングの意外な利用法

電話に出られない時に知っておきたい3つの対応方法【スマホ基本のき 第1回】

サライ・オリジナル手帳カバーとペンケース|付録の手帳が装着できる革製カバーとペンケース

ラグビー ワールドカップで学ぼう!(2) 国歌から知る出場国の歴史(前編)【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編27 】

ラグビー ワールドカップで学ぼう!(2) 国歌から知る出場国の歴史(前編)【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編27】

レトルト食品を利用して料理をする人は全体の9割弱

男性は「カレー」、女性は「パスタソース」が人気! みんなが「レトルト食品」を買う理由

【ビジネスの極意】コミュニケーションが苦手な人に必要な「聞く」技術とは?

【ビジネスの極意】コミュニケーションが苦手な人に必要な「聞く」技術とは?

老後は笑顔で「平気で生きていく」|『おじいさんになったね』

南伸坊『おじいさんになったね』に学ぶ「平気で生きていく」ということ

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. リラックスを追求し、日々を快適にする『シンラ』。103万5000円~(工事費別)。椅子と桶は23年前の新築時に友人から贈られたもの。
  2. 幅60㎝、広い庫内空間と高い収納力で12人分84点に対応する『SMI69N75JP』。年間で水道代・電気 代が約35%節約可能(※)。34万円(ドア面材、工事費別)。 ※(一財)省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」より
  3. リビングから0.5階上がると、『タタミスペース』が用意される。1階とは違った設えが、暮らしに豊かさをもたらしてくれる。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

旅行

沖縄の季節の味をゆっくり楽しめる奇跡の一軒!那覇『ままや』【沖縄ぬちぐすい紀行13】

那覇市内、ビルに囲まれた一軒家のレストラン『ままや』

沖縄を旅した知人から、こんな声を聞きます。

「海はキレイし、人は温かくて親切だけど、食べ物がね……」

「いいリゾートホテルも増えて、ホテルライフは快適ですよ。でも、料理屋の味が今ひとつ……」

最後は口を濁していますが、要は「あまり料理が美味しくない」ということです。観光としての沖縄は魅力的ですが、食に関しては不満があるそうです。

もちろん、沖縄の料理が大好きで、食を目当てに度々訪れる人もいます。わたしの友人でも、むしろ、こちらのほうが多数派です。

ですから、美味しい店に辿りつけていないだけでは?と思っていましたが、冷静になって考えてみると、食に関するレベルはそう高くないと言わざるを得ません。

全国的にみて、観光地としての沖縄は恵まれています。

大がかりな宣伝をしなくても、観光客はどんどんやって来ます。

料理が美味しくなくて二度とその店に来ない人がいても、新たな観光客を相手にすればいいのです。そんな不心得な店があるのは事実。食べ放題やボリュームが売りで、味が二の次の店も増えています。

沖縄らしさを前面に出せば、そこそこの味で観光客は満足するだろう−−残念ながら、そんな魂胆が見え隠れする店も多いようです。

しかし、地元食材を選ぶ段階から心を配り、丁寧に調理した“口福なひと皿”にちゃんと出会える店はあります。

今回紹介するこ『ままや』さんは、こうした心ある料理店のひとつ。那覇の街中で、お酒と季節の沖縄の味をゆっくりと楽しめる数少ない一軒です。

お店はビルに囲まれた一軒家。小さいながらも緑豊かな庭があり、設えも洗練されて、それでいてどこか懐かしい雰囲気を漂わせています。

趣ある和室に、ゆったりとテーブル席を配置。庭に面した窓際には二人用のテーブル席のほか、カウンター席もあります。

趣ある和室に、ゆったりとテーブル席を配置。庭に面した窓際には二人用のテーブル席のほか、カウンター席もあります。

この店を切り盛りするのは、柳生徹夫・郁子夫妻です。まずは、ご主人の徹夫さんに話を伺いましょう。

柳生徹夫さんと郁子さん。徹夫さんの父親が縁あって沖縄に移り住み、この地に家を構えたそうです。

柳生徹夫さんと郁子さん。徹夫さんの父親が縁あって沖縄に移り住み、この地に家を構えたそうです。

「20年前に、沖縄の家庭料理を出す小さな店を開いたのが最初です。7年後には場所を久茂地に移して、席数も35席に増え、和食専任の料理人も雇いました。そしてまた7年を経て、今の一軒家で店を構えることになったのです。

じつは、この建物は私の実家なんですよ。和室の良さを残して改装し、ゆっくりと食事をしていただけるようにしました。現在は、琉球料理をコースでお出ししています」

開店当初から沖縄の家庭料理を作っていたのは、奥様の郁子さんです。20年の時を経て、郁子さんの作る料理はより磨かれ、まさに琉球会席と呼ぶにふさわしいものになっていきました。

コース料理は5,000円からありますが、ここでは7,000円コースの献立を紹介しましょう。まずは前菜から。

前菜。クーブイリチー(昆布の炒め物)、ジーマーミー(落花生)豆腐、もずく酢、島らっきょう浅漬け。平皿には、豚肉に黒胡麻をまぶして蒸した「みぬだる」、島野菜のひとつ、クワンソウ(あきのわすれぐさ)とゴーヤー。

前菜。クーブイリチー(昆布の炒め物)、ジーマーミー(落花生)豆腐、もずく酢、島らっきょう浅漬け。平皿には、豚肉に黒胡麻をまぶして蒸した「みぬだる」、島野菜のひとつ、クワンソウ(あきのわすれぐさ)とゴーヤー。

もずくは、久米島の天然物です。普段食べている養殖に比べて、なめらかな食感で、つるりと喉を通っていきます。

落花生を摺って作るジーマーミー(地豆)豆腐は、いわば沖縄版、胡麻豆腐といったところでしょうか。舌触りがよく、落花生のほのか香りがします。

クーブイリチーも居酒屋で食べるものと、ひと味違います。油に嫌味がなく、それでいてコクがあるのです。

島らっきょうの漬け加減も程よく、泡盛が進みます。

そして、真っ黒な胡麻をまとった「みぬだる」は、琉球王朝時代の宮廷料理。豚肉を蒸すことで余分な脂が抜け、そこに黒胡麻の旨味が加わります。

お造り。まぐろ、島だこ、白身にあしらいは海ぶどう。

お造り。まぐろ、島だこ、白身にあしらいは海ぶどう。

お造りはまぐろ、島ダコにアカジンミーバイ、マクブ、赤マチといった白身が加わります。沖縄のまぐろについては、このシリーズの過去の記事で紹介しましたが、島ダコもぜひ食べていただきたい海の幸です。

歯ごたえ、旨味をとっても、その味わいは真だこに匹敵するほど。関西生まれで、明石のタコを食べてきたわたしが太鼓判を押します!

らふてぇ。同店のらふてぇは、通常食べるものよりアッサリ仕上げています。オオタニワタリが添えられています。

らふてぇ。同店のらふてぇは、通常食べるものよりアッサリ仕上げています。オオタニワタリが添えられています。

煮物はらふてぇ、豚の三枚肉(バラ肉)の煮付けです。豚肉の脂を落として、やわらかく仕上げています。味付けはしつこくなく、それでいてしっかり調味料が入っているので、泡盛の使い方が上手なのでしょう。

ゴーヤーちゃんぷるー。7シャキシャキしたゴーヤーと、ふんわりやさしい卵。相反する食感が楽しいひと皿です。

ゴーヤーちゃんぷるー。7シャキシャキしたゴーヤーと、ふんわりやさしい卵。相反する食感が楽しいひと皿です。

炒め物にはゴーヤーちゃんぷるー。これがまた秀逸です。ゴーヤーを歯ざわりよく炒め、そこにふんわりと卵を絡めています。火の通し具合が絶妙です。小さな島豆腐もちゃんと入っています。あれ、豚肉が見つかりません。

「そうなんです。豚肉なしのちゃんぷるーです。ゴーヤーは軽く火を通して、食感と苦味を活かすようにしています。炒め油は普通のサラダ油ですよ。ただ、コクを出すために隠し味程度にラードを入れています」

郁子さんはこう簡単にいいますが、この味はなかなかに奥が深い。味付けの塩は沖縄本島南部・糸満沖の海水から作られた『青い海』を使っているそうです。

石垣牛とニガナのサラダ。焼物は沖縄のブランド牛、石垣牛。島野菜のニガナを使ったサラダは、アクセントに蕎麦の実を振りかけています。

石垣牛とニガナのサラダ。焼物は沖縄のブランド牛、石垣牛。島野菜のニガナを使ったサラダは、アクセントに蕎麦の実を振りかけています。

石垣牛の焼物は、その切り口が美しいピンク色をしています。赤身の旨味もしっかり味わえる、沖縄が誇るブランド牛です。

サラダには、苦味が特徴のニガナを使っています。細切りにしているので、直接的な苦味はありません。トッピングの蕎麦の実も香ばしく、若干の苦味が後を引く大人の味わいです。

どぅる天。田芋を使った料理、どぅるわかしーを揚げた「どぅる天」。

どぅる天。田芋を使った料理、どぅるわかしーを揚げた「どぅる天」。

「どぅる天」は、茹でたタームン(田芋)をつぶしてキクラゲや豚肉などの具を混ぜ込んだ「どぅるわかしー」という料理を油で揚げたものです。

どぅるわかしーは宮廷料理の流れを汲むといわれ、さまざまな味わいがひとつにまとまった美味しい料理です。

ただ、全体の色がグレーというか、見た目が地味です。その美味しさを知っている人にはご馳走と映りますが、初めての人には、説明が必要かもしれませんね。

キツネ色にカラッと揚げることでルックスが格段にアップ、今や沖縄の味の定番となりつつあります。

イカスミジューシーの写真。イカスミを使ったジューシーは風味豊かで、旨味たっぷり。

イカスミジューシーの写真。イカスミを使ったジューシーは風味豊かで、旨味たっぷり。

締めのご飯は秋から冬にかけては、イカスミジューシーが用意されます。イカスミは新鮮な白イカのスミでないと生臭く、美味しくありません。長年の付き合いのある魚屋さんから、鮮度のいいものが届くそうです。

デザートは、月桃を使ったアイスクリーム。舌にひんやりと冷たさが届くのと同時に、南国の甘い香りが広がります。

料理はひと品ずつ運ばれるので、泡盛とともにじっくり味わってほしいものです。3年以上寝かせた古酒(クース)も揃っているので、ぜひお試しを。芳醇な香りと、まろやかな口当たりは熟成の賜物。中でも、『珊瑚礁』はお薦めです。

「季節感のないように思われる沖縄ですが、やはりその時期にしか出回らない食材があります。できる限り、その季節の沖縄の味を楽しんでもらえるように心がけています」

柳生夫妻は、お二人揃ってこう話されます。

献立は旬や天候によって変わることもありますが、柳生夫妻がその日最良と判断したものに間違いありません。
沖縄の力強い旬の味と、細やかなもてなしが待っています。

那覇の真ん中で、奇跡的に残っているような一軒家。大人が通う料理店です。

那覇の真ん中で、奇跡的に残っているような一軒家。大人が通う料理店です。

【ままや】
住所/沖縄県那覇市松山1−8−5
電話/098-867-1350
営業時間/17:30〜22:00(ラストオーダー)
日曜・祝日はラストオーダー21:00
定休日/水曜、第2・第4火曜(ほかに臨時の休日あり)
コース料理は5,000、7,000、9,000円(税抜き)。
要予約
http://www.nahanomamaya.com

文/鳥居美砂
ライター・消費生活アドバイザー。『サライ』記者として25年以上、取材にあたる。12年余りにわたって東京〜沖縄を往来する暮らしを続け、2015年末本拠地を沖縄・那覇に移す。沖縄に関する著書に『沖縄時間 美ら島暮らしは、でーじ上等』(PHP研究所)がある。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 国内旅行ランキング 2019年夏休みの国内旅行予約ランキング|6年連続で沖縄が1位!…
  2. タンカン|冬の沖縄を代表するフルーツを楽しむ【沖縄ぬちぐすい紀行…
  3. 滋味深き琉球料理!冬の沖縄で味わいたい旬の味覚案内【冬の沖縄おと…
  4. 菜飯(セーファン)|宮廷料理の流れを組む首里の伝統料理【沖縄ぬち…
  5. 沖縄特産のスーパーフードやフルーツをたっぷり使ったスムージー【沖…
PAGE TOP