近年、日本でも人気が高いクルーズ旅。今回はプリンセス・クルーズが運航するダイヤモンド・プリンセスで行く台湾3都市周遊9日間の乗船滞在記を4回にわたり、ご紹介します。プリンセス・クルーズは今年創業50周年を迎えた世界的なクルーズ会社で、日本外航客船協会主催「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2014」において日本発着クルーズがグランプリを受賞するなど、多くの受賞歴を持ちます。今年で日本就航は3年目、手ごろな料金設定でプレミアクラスのサービスを提供しています。初めての豪華客船クルーズはまさに非日常を満喫できる旅になりました。
まず、今回乗船する客船についてご紹介します。ダイヤモンド・プリンセスは、三菱重工長崎造船所で建造された、日本生まれの英国船籍の客船です。全長は約290m、総トン数は約116000トン。客室は1353室で、乗客定員は2706人という、途方もないキャパシティです。船内フロアはデッキと呼ばれ、最上階はデッキ18。感覚としては16階建の超大型マンションといったところで、発着の横浜みなとみらい21地区にある大さん橋国際客船ターミナルに停泊する姿は、ほかのどの船をも圧倒する存在感に驚くばかりです。船内には4つのプールと8か所のジャグジー、12か所のレストラン&軽食、14か所のバー、カジノ、劇場、スパ、フィットネスジムなどがあり、さらに外国船初という展望大浴場「泉の湯」を備えます。日本式の大浴場で、予約優先制、90分利用ひとり15ドルです。
チェックインを終え、船に乗り込みます。ホテルのエントランスのように吹き抜けになったアトリウム(デッキ5~7の中央部)ではクラシックの生演奏が行なわれ、優雅な気分を盛り上げ、これから始まる船旅に胸膨らみます。客室はリビングやバスタブなどを備えるスイートや、ジュニアスイート、海側バルコニー、内側などがあり、今回利用した部屋は海側バルコニーです。シティホテルの客室のように、2ベッド、テレビ、トイレ&シャワー、クローゼットなどを備え、ポットとお茶、スリッパ、バスローブが用意されています。バルコニーにはデッキチェアとテーブルがあり、ここで海を眺めながらルームサービスを楽しむこともできます。