新幹線でいちばん忙しい時間帯は、午前の遅い時間だと平島さんはいう。
「午前10時から11時くらいに東京駅を出る列車がよく売れるような気がします。朝のコーヒーから始まり、お昼のお弁当、その後にアイスクリームなどのデザートも召しあがってくださるお客様もいますから」
弁当を購入した乗客が、パーサーが1号車まで行って引き返してくると、今度はコーヒーを求めることも珍しくないという。夜の時間帯だと酒類がよく出るが、その後、コーヒーやアイスクリームを酔い覚ましとして購入する乗客が多いのだとか。
乗車前、同乗するチーム全員で行なうミーティングでは、販売目標数の確認が行なわれる。 ワゴンに積み込む商品も時季や天候によって微妙に変わっている。
「夏休みや冬休みはお子様の乗車が多いので、お菓子類やアイスクリームを多めに積み込みます。暑い日や湿度の高い日はアイスコーヒーがよく売れますので、各自考えてワゴンセッティングしています」
↑約60種類の商品が並ぶワゴン。お弁当、サンドウィッチ、飲み物などの定番商品に加えて、新幹線スイーツ、東海道新幹線オリジナル商品も人気。