寒さも一層増して温泉が恋しくなる季節。そこで、株式会社リクルート(https://www.recruit.co.jp/)では、各地にある「レトロな雰囲気が魅力の温泉」に関するアンケートを実施しました。
それぞれが歴史的建造物としての価値も高く、個性豊かなお湯と雰囲気にどっぷり浸れるスポットが選ばれました。湯力の魅力はもちろん、タイムスリップした気分にもなれる建築美と趣ある空間に包まれて、非日常感をたっぷり味わえること間違いなし! 2025年初の温泉旅行は、ぜひレトロ温泉へ。
【調査概要】
インターネット調査
調査時期:2024年11月15日(金)~2024年11月19日(火)
調査対象:47都道府県在住20代~50代男女
有効回答数:1,022名(複数回答)
(『じゃらん』掲載情報を中心にピックアップした施設・スポットの中から、まるで映画の世界のようだと思う箇所を3つまで選択)
1位:法師温泉 長寿館【群馬県】
1895年建築の大浴場は、「日本秘湯を守る会」認定第1号として知られています。明治時代の面影を残す鹿鳴館風の「法師乃湯」と「長寿乃湯」は、源泉が岩盤の真上にあり、浴槽に敷き詰められた玉石の間から絶えず源泉100%の新しい湯が湧き出します。太い梁と洋風のアーチ型の窓が特徴の「法師乃湯」では、約130年前の建築美に浸りながら湯浴みができます。
2位:山代温泉 古総湯【石川県】
2010年、明治時代にあった総湯の跡地に復元された共同浴場。白木が美しい外観だけではなく、床や壁の九谷焼タイルも当時のままの雰囲気を再現しています。シャワーは無く、かけ湯で入る当時の入浴スタイルを体感できます。浴室のカラフルなステンドグラスからは明るい光が射し込み、湯船に鮮やかな色を浮かび上がらせ、レトロモダンな空間を演出しています。
https://yamashiro-spa.or.jp/spa/
3位:奥つちゆ 秘湯 川上温泉【福島県】
創業1615年の宿にあるのは、15代目の先代が「他にないお風呂を作りたい」と発案して完成した半分洞窟・半分露天のユニークなお風呂。職人が手掘りで1年半の歳月をかけ、浴槽には青森ヒバを使用しています。深さは0.85mあるので、用意された浮き輪を使うことも可能。館内にある万人風呂と、男女日替わりで楽しむことができます。
4位:片倉館【長野県】
大正から昭和初期、絹産業で成功を収めた片倉財閥が地域の厚生施設として建てた温泉場。西洋の様式や意匠を取り入れた建築は、その文化的価値の高さから2011年に国の重要文化財に指定されています。長さ7.6m、奥行き4mの大きさの大理石でできた浴槽やステンドグラスなど見どころも満載。まるでローマのお風呂のような古代ロマンも感じられそうです。
http://www.katakurakan.or.jp/index.php
5位:新玉川温泉【秋田県】
1600年代に発見されたといわれる玉川温泉の源泉から湯を引き、轟音とともに噴き上げる熱湯は、毎分9000リットルと単一源泉では日本有数の湧出量を誇ります。pH1.2の酸性泉で、レモンの2倍以上の酸性度ともいわれ、世界でも珍しい塩酸が主成分。ピリピリとした強い刺激があり、長く浸かると大人でも痛いほど。大浴場には浴槽が14種類、刺激がマイルドな湯船もあるので体調に合わせて選べます。
6位:千人風呂 金谷旅館【静岡県】
1915年に建てられた千人風呂は、長さ約15m、幅5mと日本有数の大きさを誇る総檜造りで、源泉100%かけ流しの湯が惜しみなく注がれています。湯口から離れるにつれ湯温が下がるので、ちょうどよい温度の場所を見つけて浸かるのがおすすめ。冬は開放感あるアーチ状の天井を設えた木造の建物に湯気が立ち上り、幻想的な雰囲気を堪能できます。
7位:湯元 不忘閣(ふぼうかく)【宮城県】
歴代伊達藩主御用達の宿。約417年前に伊達政宗が滞在して感激し、「不忘」と名付けたといわれています。6か所あるお風呂のうち、伊達政宗が入ったとされる石風呂「大湯 金泉堂」は30人の職人が2年かけて作ったもので、無色無臭の柔らかい温泉を源泉100%でかけ流しています。伊達家の資料を展示した、敷地内の青根御殿も必見です。
https://www.fubokaku.com/info.html
8位:蔦(つた)温泉【青森県】
平安時代に開湯したとされる蔦温泉は、源泉の上に浴槽があり、湯船の底板から空気に触れていない源泉100%の“湧き”流しが特徴。こぢんまりとした広さの「久安の湯」は、まさに生まれ出たばかりのフレッシュな湯の感触や効能を感じられるのはもちろん、浴槽の扉を開けた瞬間に思わず感嘆の声が漏れるほど、古びたなかにも趣ある雰囲気が魅力です。
9位:入之波(しおのは)温泉 山鳩湯【奈良県】
奥吉野のダム湖畔にある、1973年創業の温泉施設。毎分500リットルの湯が自噴し、浴槽部分には温泉成分が年輪のように積み重なります。泉温は39.6℃のため寒い時期は加温しますが、加水は一切せずに贅沢にかけ流すスタイル。ケヤキの切り株をくり抜いた露天風呂からは四季折々の自然と大迫ダムを一望できます。少しぬるめの湯なので、ゆっくり長湯を楽しむのがおすすめ。
10位:指宿(いぶすき)温泉 村之湯温泉【鹿児島県】
住宅街にある、創業1881年の共同浴場。浴槽やむき出しの梁、歴史を感じる浴室など渋い雰囲気が魅力で、全国の温泉好きが訪れるほど。足元湧出を含む温度の違う4つの源泉を持ち、これらを混ぜて温度調整するという伝統的な技法を守っています。女湯は木造の建物で、中央に熱めの湯とぬるめの湯の浴槽が2つあり、交互に楽しむことができます。
https://www.ibusuki.or.jp/spa/public/muranoyu/
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※紹介している内容は2024年12月17日時点の情報です。
※おでかけの際には、ホームページなどで最新の情報を確認してください。
引用元:旅行情報サイト「じゃらん 映画の世界のようなレトロ温泉ランキング」
https://www.jalan.net/news/article/854871/