■キリンにこづかれる
「ワニ釣りは池に落ちたら怖い」という方には、園内にキリンもいるので、バナナをあげてみてはいかがでしょう? さきほどの売店には、ひとカゴ150円で小さいバナナも売っています。
橋の上からキリンにバナナを見せると、走って寄って来てくれますが、私はさっきのワニ釣りの要領で、キリンの目の前でバナナをユラユラ揺らし、じらしていたら、すねたキリンに「ちょっと、ひどいわ!」とばかりに鼻先でグイッとこづかれました。ああ、いじわるをして、ごめんなさい。
10cmの近さで見るキリンの顔の大きさやまつ毛の長さにも驚きますが、長くて黒い舌にバナナが次々と巻き取られていく様子も必見です。動物園の飼育係になった気分を味わえますが、なぜかタイの人はトラとの記念撮影に夢中で、ワニ釣りもキリンのエサやりも人気がないので、順番待ちをすることはありません。いい思い出になるので、ぜひ体験してみてください。
駆け足でバンコクとパタヤをご紹介しましたが、タイは何度、訪れても新しい発見のある国。これからの寒い季節、体も心もあったまるタイ旅行を計画してみてはいかがでしょうか?
(取材・文/白石あづさ)