■アジアの“サグラダ・ファミリア”に唖然
街歩きに慣れたら、郊外まで足を伸ばしてみましょう。パタヤを何度も訪れている人から、「ぜひ!」とおすすめされたのが、海岸通りの北、岬の突端にある木造寺院「サンクチュアリ・オブ・トゥルース(真実の聖域)」。さっそく車で向かうと、まるでフランスのモンサンミッシェルのような、こんもりとしたシルエットが見えてきます。さらに近づくと屋根全体にニョキニョキとしたトゲのようなものが……。目を凝らすと、なんとそのトゲとは、仏像や木彫りの象の鼻でした。
異様な外観に圧倒されつつ、ヘルメットを渡され、中に入ってまた唖然。タイやカンボジア、中国の哲学や神々をミックスした不思議な彫刻群が、天井や壁を覆い尽くしています。タイの大富豪が1981年から建築をはじめたものの、彼の存命中は完成せず、アジアの「サグラダ・ファミリア」と呼ばれているのだとか。
見学中も横で職人さんがトンカンと音をたて、せっせと作っていましたが、いったいいつ完成するのでしょうか? 1日中、天井を見ていても飽きませんから、ぜひ行ってみてください。