最近では、日本各地でも開催されているクリスマスマーケット。神聖ローマ帝国だったドイツ、オーストリア、スイスなどのドイツ語圏や、フランスの一部などで13~14世紀ごろに登場したと言われています。さまざまな屋台が並びクリスマスにちなんだ雑貨やお菓子、料理などが売られているのはもちろん、イルミネーションや巨大ツリーなど、本場のクリスマスマーケットは見どころ満載。
今回は、これまで『サライ.jp』に登場した、ドイツやスイスなど本場のクリスマスマーケットをご紹介します。
1:活気にあふれた本場ドイツのクリスマスマーケット
ドイツは、国内ではその数なんと2500にのぼるとも言われ、ベルリン市内だけでも20か所以上開催されるクリスマスマーケットの本場。
ベルリンから電車で約2時間ほどの所にある古都ドレスデンで、1434年から開催されている最も古いクリスマスマーケット「Striezelmarkt Dresden」は、大きなツリーはもちろんクリスマスピラミッドやメリーゴーランド、お菓子の家、コンサートステージなども設置されとても賑やか。大都市フランクフルトで開催されるレーマー広場でのクリスマスマーケットは、昔ながらの木組みの建物に囲まれ、ドイツらしい雰囲気を味わえます。
※ベルリン、ドレスデン、フランクフルト|本場ドイツのクリスマスマーケットを行く
2:クリスマスマーケット最大の楽しみはなんといっても屋台グルメ
ドイツのクリスマスマーケットで外せないのが屋台グルメ。町ごとに雰囲気も様々で、その土地ならではの郷土色が垣間見られます。定番はワインにスパイスや果物を加えて温めたグリューワインを片手に食べる焼きソーセージ。中世時代を再現したクリスマス市では素焼きのカップに入ったはちみつ酒の熱燗とローストアーモンドが人気です。さらに、豚の丸焼きの屋台まで登場するところまであります。
※一生に一度は訪れたい! クリスマス市の「屋台グルメ」の食べ歩き方
3:ホットワインのカップを手に、家族や友人たちと過ごす、スイスのクリスマスマーケット
スイスでは11月下旬~12月のクリスマス直前頃まで、規模や期間に違いはあれど、多くの市町村でクリスマスマーケットがオープンします。
スイスで一番古く、1978年から開催されているバーゼルのクリスマスマーケット、レマン湖のほとりにあり観光客にも人気のモントルーの「モントルー・ノエル」など、大規模なもののみならず、小さな町や村などでも12月の週末に数日間ほど開催されるそうです。
4:スイス・チューリッヒのヨーロッパ最大規模の屋内マーケット
スイス中央部の都市・チューリッヒの中央駅には、メインコンコースを会場にしたヨーロッパ最大規模の屋内マーケットがあります。会場には約150軒の屋台が並び、スワロフスキーのクリスタルをちりばめた「7000個のスワロフスキーツリー」は、高さがなんと50m。
メインストリートであるバーンホフ通りは、上から吊るされたコードに無数のLEDランプが灯り、光の雨のようでなんとも幻想的。サンタクロースが運転し子どもだけが乗車できるサンタトラムや、巨大なツリーに並んだ子どもたちがクリスマスキャロルを歌う「シンギングクリスマスツリー」など、幸せな気分になること間違いありません。
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寒いヨーロッパで冬の最大のイベント「クリスマスマーケット」。歴史的な建物を背景にきらめくイルミネーションや、屋台に並ぶ工芸品やグルメなど、写真を見ているだけで、クリスマス気分を盛り上げてくれますよ。