『RE:KYOTO〜潜入ワンカメ京都リポ〜』とは

右:「京都より、お菓子とワインの世界」代表 林典子さん 左:ナビゲーター 木村寿伸 

サライ京都チャンネル「RE:KYOTO(リ・キョウト)〜潜入ワンカメ京都リポ」は地元京都の放送局でキャスターなどを15年間務め、現在、中央競馬や地方競馬の実況などフリーアナウンサーとして活動する木村寿伸(きむら・ひさのぶ)がナビゲーターを務めます。 京都で活躍している人、何かに挑戦している人への取材を通して、京都の魅力を“再発見”しようというこの企画。 単独潜入風、近頃話題のブイログスタイルでお送りすることで、近しい人しか知らない取材対象者の表情や本音の部分に迫ります。

ワインと○○○のマリアージュ“La Pair〜ラ・ペア〜”とは

何をするにも良い季節、秋の到来。スポーツの秋に、読書の秋、食欲の秋といろいろありますが、たまにはスイーツの秋なんていかがでしょう。昨今の不安定な社会情勢にテンションが下がり気味な方も多いと思いますが、今回は、そんな気分を少しアゲてくれる商品を生み出した「京都より、お菓子とワインの世界」代表の林典子(はやし・のりこ)さんを取り上げます。

今回ご紹介する商品は、インターネット販売のみで実店舗がないため、林さんと懇意にされている「ホテルカナタ京都」の一角をお借りしての取材となりました。

「京都より、お菓子とワインの世界」という一風変わった名前で事業を展開している代表の林さんは、京都を拠点に、ワインとスイーツのペアリングを提案する事業をおこなっているのです。

事業は主に2つ。一つはレストランやホテルを借りて、スイーツとワインを一緒に楽しむイベントやセミナーを開催するというもの。例えば、バレンタインデーの時期ならチョコレートとワインを合わせたイベントというように、その時の時勢に合った内容で行ってきました。それも2年前からコロナ禍に入り、開催できない状況に。そこで生まれたもう一つの事業が、スイーツとワインをセットにしたインターネット販売でした。

「これが『La Pair(ラ・ペア)』です」と林さんが見せてくれたのは、光沢を帯びたリボンで装飾されたさくら色の箱。開けてみると高級感漂うワインとスイーツのセットが収められていました。 赤ワインのハーフボトルと濃厚焼き菓子が3つ(お菓子の種類は2種類)入ったこの「ラ・ペア」は、林さんがセレクトしたワインとそのワインのために考案されたオリジナルのスイーツをセットにしたものです。

“La Pair(ラ・ペア)”ワインのために考案されたオリジナルの濃厚焼き菓子と赤ワインのセット

ワインとの相性を考えたオリジナルのスイーツ

スイーツは「ショコラとクリームチーズ」と「変わりベイク&バター」の2種類。

「ショコラとクリームチーズ」は、ドライフルーツをたっぷり混ぜ込んだクリームチーズをガトーショコラにコーティングした円筒形のお菓子。グリーンレーズンやオレンジ、クランベリーのドライフルーツを使用して彩り豊かに仕上げています。スプーンを入れると中からガトーショコラが出てきて、見た目も一変。味もねっとり、濃厚です。

「この濃厚さにはこだわりました。ワインと合わせるには、このくらい濃厚じゃないとダメなんです」と林さん。

もう一つの「変わりベイク&バター」はライチリキュールを染み込ませた紅茶生地にバタークリームを入れ、カシスゼリーでコーティングし、さらに枝付きレーズンを乗せています。

ネット販売のため、焼き菓子にする必要がありましたが、できるだけお菓子にクリーム感を出したいと熟考を重ね、日持ちするバタークリームを採用。実際に食べてみると、バターが特別主張することもなく、クリームのなめらかさが活きていました。

スイーツに合わせる赤ワインはフランスのブルゴーニュ地方のボジョレー地区で作られた「サンタムール」。日本で有名な新酒のボジョレー・ヌーボーとは違い、熟成されているので、グラスに注いだ瞬間、辺りに香りが広がります。「やっぱりワインは香りなんですよ。味わいというよりも」と林さん。

実は、今回ご紹介しているワインとスイーツのマリアージュでは、口にする順番も大切なのだとか。まずワインの香り、その後、味を楽しんで、それからスイーツに。 スイーツを食べた後、再びワインを口に含むと、個々の味わいとは違う、風味、食感などを楽しめます。これが林さんの提案するマリアージュなのでしょう。何よりも幸せなひとときが味わえます。

上:変わりベイク&バター 下:ショコラとクリームチーズ どちらもワインとの相性を考え濃厚に

専業主婦から起業家に転身

さて、このような事業を展開する林さんですが、元々は専業主婦。なぜ起業したのでしょうか。

「子どもが産まれてから、なんだかモヤモヤする日々がありまして、こんなにモヤモヤするなら一回自分で何かしたらいいんじゃないかなと。ふっと思ったのがきっかけです。それで人生が開けたというか」。

子育て中に差し込んできた一筋の光。天のお告げに背中を押されるかのように、林さんは新たな人生を歩み始めます。

「事業を始めるにあたって、最初に考えたのが、将来A Iに取って変わられるようなものではなく、なくならない仕事をしようということでした。そう考えると人間の本能を押さえておきたいなと思いまして。抗えない欲求といいますか。その一つとしてお酒かなと思ったんです」。

林さんは、ワイングラスを指しながらこう続けます。

「このワイングラスが存在しているだけで、ちょっとした“非日常”だなと思ったんです。特に日頃頑張っている女性に喜んでもらえる商品は何かと考えたときに、ワインかなと思いました」。

そして林さんはここからさらに一歩進んで、スイーツとのセット販売を思いつきます。

「ワインを売るだけなら大手さんがいっぱいありますし、絶対に敵わないと思ったので何か個性を出さないといけないと。そこでスイーツと合わせるのはどうだろうと。見た目もかわいく、美味しいですし、何よりその場が華やかになるような気がして」。

とはいえ、当時は全くの業界未経験。ワインエキスパートや、スイーツコンシェルジュといった資格を取得しながら事業の構想を重ね、その後、憧れの製造元「メゾンドフルージュ」の協力の下、現在のラ・ペアが誕生しました。

専業主婦から起業家に転身し、各所と協力しながら構想を形にしてきた林さん

新たな挑戦と事業にかける思い

ちなみに林さんはこの取材の5か月後、第2弾となる、京都を意識した「和菓子版 ラ・ペア」を完成させていました。

新作のラ・ペア「 和菓子とシャンパーニュ」

「京都という街は、歴史や伝統を守りながらも、新しいものを受け入れてくれる街だと思います。そういうところで仕事ができるのは、自分にとってある種の戒めにもなると思ったので、屋号にも“京都より”と付けましたし、京都に根ざしている以上、京都と関わりの深い和菓子は絶対に使いたいと思っていました」。

新たなラ・ペアの製造に協力した和菓子店「ことの葉」の西野さんはこう話します。

「意外とあんこって何にでも合うんです。乳製品をはじめ、どんな素材にも合うけどそれを知らない方の方が多いので。ワインなどにも合うんだと知ってもらえる機会になったら嬉しいです」。

こういう言葉を聞くと、林さんの試みは、業界に新たな可能性を与えているような気もしてきます。

第2弾のラ・ペアはミントブルーの化粧箱で、第1弾とはまた違った上品さを演出。ワインはシャンパーニュがセレクトされていました。試食してみると、透き通るような見た目の砂糖菓子の「琥珀(こはく)」は、歯を入れるとクシュクシュと崩れる食感が面白く、またワインと合わせることで、菓子の中に封じ込められたエルダーフラワーなどの香りが鼻に抜けていきます。やはりワインと合わせてこそ、より魅力的になる和菓子という印象を受けました。

「ラ・ペアでなくても、コンビニなどで購入したものでもいいですし、一度お家にあるワインと和菓子やチョコレートなどでお試しいただきたいです。やはり非日常を味わうとなると、旅行とかになると思うんですけど、そうなるとお金も時間もかかりますし、手軽なご自宅での非日常を感じられるという点で、スイーツとワインのマリアージュは大事にしたいですし、皆さんにも知っていただきたいと思っています」と林さん。

ここ数か月の間に、新商品の開発に加えて、休止していたイベント事業も再開。将来的には、実店舗も持ちたいと夢は尽きません。林さんはこれからもその自由なアイディアで“幸せな非日常”を届けてくれるはずです。

<京都より、お菓子とワインの世界> 代表:林典子
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町134 ASTEM8F8B12
Tel:075-555-8207 
Fax:075-326-2190
Mail:info@sweets-wine.jp
Open:10:00~16:00 (水・日・祝日 定休)
Website:https://lapair.jp/

<ホテルカナタ京都>
〒604-0055 京都府京都市中京区堀川通二条下ル土橋町14-1
Tel:075-256-1181
Fax:075-256-1182
Mail:kyoto@hotel-canata.com
Website:https://www.hotel-canata.com/ja/

<ことの葉 KYOTO WAGASHI>
〒601-8437 京都府京都市南区西九条比永城町59
Tel:075-662-5275
Mail:info@kotonoha-wagashi.com
Website:http://kotonoha-wagashi.com

テーマ音楽 尾辻優衣子(二胡奏者)
オープニング「京騒奏」
エンディング「鏡花水月」
企画制作・出演 木村寿伸(フリーアナウンサー)

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