
左=ハイカットタイプ(プレーン)/右=ハイカットタイプ(レースアップ)
雨や雪の日に履く靴といえば、ゴム製のブーツ。そんな常識を覆したのが、ゴアテックス内蔵のタウンシューズ『トップドライ』だ。
高い防水性を持ちつつ、蒸れによる不快感も少ない。軽快でファッション性も高いことから、雨の日の通勤や街歩き用の靴として、新たな定番となりつつある。

上=メッシュタイプ(ブラウン)/下=メッシュタイプ(ブラック)
製造元のアサヒコーポレーションは、足袋の仕立屋として明治25年に創業。足袋の底にゴムを貼った地下足袋を考案したことを足掛かりに、日本有数の靴メーカーへ成長した。
お家芸である縫製とソールのゴム技術に加え、それらを完璧に密着する発泡ポリウレタンの成型技術でも、他の追随を許さない。

側面ファスナーで開閉
幅広の甲の人でも履きやすい4Eのワイドタイプ。サイドファスナーがついているので、脱ぎ履きもしやすい。
今や日本に流通する靴の9割は輸入品や海外委託製品だが、同社は頑ななまでに福岡県久留米市にある自社工場での生産にこだわる。
「技術は財産ですし、手もとにあってこそ磨きを加えることができます。歴史ある企業には、地域の雇用を守る義務もありますから」(廣田知文工場長)

水の浸入を防ぎ、グリップ力も抜群
ソールとアッパーを一体成形することで水の浸入を防ぐ。靴底には特殊ラバーを配合、ウェーブが付けられて高いグリップ力を発揮する。
こうした企業姿勢と技術力が評価され、アサヒコーポレーションはドイツにて「ゴアテックス」供給元のゴア社より記念表彰を受けた。また、工程には自社基準だけでなく、日本ゴア社の定める厳しい検査がいくつもある。問題が起こることはまずないが、万が一に備え新商品はすべてに水を入れ、防水検査を行なう。
雨の日には多くの社員が『トップドライ』を履いて通勤する。それは自分たちの技術の確かさをあらためて実感する日でもあるという。

ミラクルウェーブソール+マルチファイバーソール2
ソールのゴムは加熱・加圧によって弾性を持たせる。日本のゴム産業をリードしてきた企業の得意とする基本技術。
商品名/防水シューズ「トップドライ」
メーカー名/アサヒコーポレーション
価 格(消費税8%込み)/19,440円
