鈍く光る金属製の物体。これはオブジェか、それとも何かの精密機器の部品か。その正体は、金属加工の職人が集う町、長野県岡谷市の職人たちが、大真面目に遊び心を発揮して作った「精密コマ」である。
限りなく真円に近い形状に削り出したステンレス製のボディと軸。これを寸分の狂いもなく垂直に、円の中心に取り付けることで、絶妙のバランスを成り立たせている。
ひと度このコマを回してみれば、その回転は微細なブレもなく、まるで時が止まったかのように垂直に立って回り続ける。
動画共有サイトで公開されている映像の、現在の公式最長回転記録はなんと11分23秒。これはもう立派な競技である。
【今日の逸品】
精密コマ「NEXT-CHRONUS」
クロノス
5,400円(消費税8%込み)