1982年創業、鯖江の漆器メーカーである「サンユー」は、漆器作りの技術を活かした新しい製品として、2013年に文字盤に蒔絵を施した腕時計を発表。伝統工芸である蒔絵をまとう腕時計は、広く支持を集めた。
「蒔絵時計の成功で、次の商品は製造をすべて鯖江の中で完結させたいと思いました」と言うサンユーの五十嵐氏。鯖江と言えば、眼鏡生産が盛んな町。「眼鏡をかけるように、腕にかける時計が作れないか」という発想から生まれたのがこのバングルウォッチだ。
文字盤中央の黒い部分には同社の真骨頂である漆塗りを施し、ベルトには眼鏡のフレーム素材として知られるアセテートを採用。この素材は眼鏡をかけている方ならピンとくるはずだが、肌触りがよくてなじみやすいのが特徴だ。これにベータチタン製のバネを組み合わせ、締め付け感がないのにしっかりフィットする、不思議な着用感の腕時計が誕生した。
鯖江の眼鏡職人が一点一点仕上げるこのベルトは、まったく同じ柄がふたつと存在しないという特別な個性を持つ。付属のマニュアルに記載された微調整を行えば、自分の好みのフィット感が得られる。
【今日の逸品】
鯖江のバングルウォッチ
サンユー
30,240円(消費税8%込み)